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足の親指が弓なりに曲がってしまい、関節が突き出し強い痛みをともなう外反母趾。外反母趾に年齢は関係なく、10代で発症する可能性もあります。また主に女性の発症者が多く、30〜50代が最も悪化しやすい時期だと言われています。
そんな外反母趾の治療にはテーピングが大いに役立ちます。今回は、外反母趾のテーピングの巻き方について、種類や効果、そして選び方などをご紹介していきます。
テーピングはスポーツ中に怪我をした場合など様々な場面で役立ちますが、外反母趾にも効果があります。痛みの緩和や悪化を防ぐのはもちろんですが、外反してしまった指を矯正するのにも用いられます。
テーピングには痛みの緩和に適した巻き方や、矯正するのに適した巻き方があります。
ここでは外反母趾のテーピングの巻き方、その種類や効果について見ていきましょう。
1.まず25mm幅のテーピングを用意します。そのテーピングを7cmくらいの長さにカットし、強く引っ張りながら外反した親指の外側に貼ります。外反した親指を外側に引っ張るようなイメージです。
2.次にテーピングを15cmくらいにカットし、親指の内側から外側に向けて時計回りに巻きつけ、足の甲を引っ張りあげながら貼り付けます。外反している親指を元に戻すイメージです。
3.最後に巻きつけたテーピングがはがれないよう、軽く巻いていきます。
4.外反した親指がうまく外反から離れるように矯正できていれば完成です。
1.25mmくらいのテーピングを用意し、真ん中縦方向に5cmほど切り込みを入れます。
2.外反した親指に切り込みを入れたテーピングを爪につかないよう上と下から挟んで巻きつけます。
3.巻きつけたテーピングを親指のつけ根から足の内側、かかとに向かって貼り付けていきます。
4.外側のかかとから足底に巻き、そのまま足の甲に向けて巻いていき、足裏を通り一周して包み込みます。
5、外反した親指がうまく外反から離れるように矯正できていれば完成です。
1.痛みがある場合は、最初に伸びない包帯を足底から足の甲へと4〜5回巻きつけます。その際、足の甲と足底の真ん中に1cmほどの切り込みを入れておくと余分な力が分散します。
2.テーピングの真ん中縦方向に5cmほど切り込みを入れ、外反した親指に切り込みを入れたテーピングを爪につかないよう上と下から挟んで巻きつけます。
3.親指に巻きつけたテーピングを親指のつけ根から包帯を巻いた部分まで貼り付けます。
4.貼り付けたテーピングに重なるように貼り、足の甲から足底へと2周ほど巻き固定したら完成です。
外反母趾のテーピングの効果は大きく2つあります。1つ目は親指の矯正ができることです。
外反してしまった親指は放っておくとさらに外反してしまい、骨や関節に元に戻せないほど異常をきたします。
ですが、ある程度伸縮性のあるテーピングで矯正することにより、外反していた親指が少しづつ元の位置に戻ります。
外反母趾の程度にもよりますが、矯正し続けることにより親指にかかる負担も解消されていきます。
2つ目は痛みの緩和ができることです。
足には全体重の負荷が均一にかかるので、外反母趾に対して何も処置を施さないと痛みが解消されません。
しかし、包帯やテーピングをうまく使うことによって負荷を分散させると、痛みが解消され楽に歩けるようになります。
症状別の選び方として、痛みがそれほどなく矯正したい場合は親指にそのままテーピングを施し、矯正する方向に引っ張りながら固める方法が良いでしょう。
引っ張るときはできるだけ強く引っ張り、たるまずにカッチリテーピングで固定することが大切です。
逆に痛みがある場合はそれほど強く引っ張らず、足の甲と足底を包帯でクルクル巻いてからテーピングをする方法が良いでしょう。
先に足の甲と足底に包帯をしてカバーしておくことで、親指付近に痛みが集中するのを防ぎ、力を分散させ痛みを緩和させます。
外反母趾は放っておくと、さらに症状が悪化するため、痛みがでたり違和感があれば早めに対処することが重要。テーピングをうまく行うことで、足裏をバランスよくサポートします。初めはテーピングがうまく巻けないこともありますが、家族に手伝ってもらいながら徐々に慣れていきましょう。