あなたにちょうどいい、リズム|Rhythm

からだリフォームマイスター・萩原健史 〜身体を整えるセルフケア〜Vol.1『身体をリフォームするには順番がある』

からだリフォームマイスター・萩原健史 〜身体を整えるセルフケア〜Vol.1『身体をリフォームするには順番がある』

  • Relaxation
  • Special

<SPECIAL>
からだリフォームマイスター・萩原健史 〜身体を整えるセルフケア〜Vol.1『身体をリフォームするには順番がある』

更新日:

| 姿勢 | 生活習慣 |

整骨院を経営する傍ら「からだリフォームマイスター」として治療を含めたコンサルティングやセルフケアについて指導する講演活動も行っている萩原健史さん。身体のバランスが崩れてしまうのは、その扱い方が正しくないからだと言う萩原さんに、健康な身体を取り戻すためのアドバイスを伺っていきます。

身体の正しい使い方を知る

私はもともと整骨院を経営していますが、現在は「からだリフォームマイスター」として、身体のバランスが崩れてしまった方の治療を含めたコンサルティングのほか、身体のセルフケアを指導する講演なども行っています。治療自体は、これまでの習慣でできた今の身体を元に戻してあげるというものです。つまり、身体をリフォームしてあげるのが目的です。


しかし、何度か通っていただいて身体をどんなに完璧にリフォームしたとしても、1か月、半年、1年と時間が経つごとにまた、元に戻ってしまうことがあまりにも多い。身体というのは、その人それぞれの習慣によって作り上げられていくものなので、身体の扱い方が正しくない人というのは、どうしても身体のバランスが崩れてしまうのです。ですから、身体の扱い方を正しくしていくには、その人の習慣や生活そのものを見直し、変えていく必要性があります。

とはいえ、「身体の正しい使い方を知っていますか?」と聞かれて、即答できる人はほとんどいないでしょう。私は多くの人々のからだリフォームを行ってきましたが、ケガをしたり病気をしてしまった人というのは、身体の使い方が間違っているのです。そこで、まずは、みなさんに“身体のトリセツ”を知っていただきたいと思います。

身体は正しく使えば、思った通りの身体になっていくものです。普段、猫背になってしまっている人は、猫背になるような身体の使い方をしているからそうなるし、自律神経が乱れてしまう人というのは、そのような使い方をしているから乱れるのです。逆に身体を正しく使っている人は病気になることもないし、症状も出てこないということになります。一度、病気をしたりケガをした人というのは、その原因が何かということを知ることがとても大事なのです。

健康マネジメントにおいて大事なこと


三大健康要素としてよく耳にするのは「食事・運動・睡眠」です。この3つの要素の質が、健康であるかどうかに大きく関わってきます。この質をどのような状態で如何に上げていくのかということがとても大事なのです。

それと共に、身体をリフォームするには、順番も大事です。身体がハードだとすれば、食事はソフトのひとつになります。健康になるためにどんなにいいモノ(食事)を身体に入れても、ハード自体のバランスが崩れてしまっていたら、なかなか思うようにいきません。

もう、ポンコツ状態になってしまったクルマに高性能のオイルを入れたりハイオクガソリンを使ったとしても、そもそもクルマ自体がガタガタであれば、意味がありません。それと同じで、身体をリフォームするには、順番も大事。必ず、ハードである身体を整えてから、食事などの入れるモノに気をつけるようにするのが効果的なのです。

例えば、食事をするときに、自律神経が乱れていると、胃腸の働きや内臓の働きが乱れてしまいます。その状態でいくら身体にいいモノを入れたいと思って食べたとしても、効果的とは言えません。運動についても同じですよね。私はスポーツ選手のコンサルティングも行っていますが、身体が正常に整った状態と崩れている状態では、パフォーマンスの質が明らかに変わってしまいます。

睡眠も同様です。私のクライアントには経営者の人も多いのですが、仕事もハードで背負っているものが非常に大きい。かなりストレスフルな状態で生活しているので、いくら8時間しっかり睡眠を取っていると言っても、本当にリラックスして眠れているのかどうかで、睡眠の質自体はかなり変わってしまうものです。ですから、身体をリフォームして健康を維持する健康マネジメントにおいて大事なことは、まず、身体の仕組みを整えていくことから始めることが最優先。その次に食事など、身体に入れていくものに気を使うようにする。そして、最後に治療を行うという順番です。


※萩原氏作成資料より

身体についてのプロである私から皆さんにお伝えしたいのは、身体作り、つまり、健康の土台作りについてです。繰り返しますが、健康のための身体の土台作りは、優先順位を間違えると効果が薄くなってしまいます。まずは、呼吸を整え、その後に運動です。その後に睡眠があって、最後に体温とデトックス。上図の「健康マネジメント」のなかに健康に関するすべての要素が入っているのですが、順番が大事なのです。

最初に身体を整えて、次に入れるモノ(食事)に気をつける。その後、外側からの攻撃から身を守る免疫力を高めるために体温を上げるようにします。その後は、気をつけたほうがいい添加物が多い食品はなるべく口にしないようにしつつ、身体に溜まった毒素をシッカリと出すデトックスを行います。身体の健康を作っていくには、どのような優先順位でやっていけばいいのかということを理解すれば、健康を手に入れることは思っているよりもカンタンです。逆に、全体像も優先順位もわからなければ、健康を求めて彷徨うことになってしまうことでしょう。

身体のリフォームにも順番がある

人間の身体のリフォーム、あるいは健康マネジメントにおいて、最初に見なければならないのは、身体の構造です。健康が崩れてきたときに身体が最優先で守ろうとするのは、身体の構造的なバランス。つまり、身体は常に構造的なバランスを崩さないようにしているわけです。倒れそうになったら、倒れないように自然と身体が動くのです。ですから、まずはシッカリと支えられる身体を作り直してから、動かせる身体をつくり、最後に血液や神経系統が流れる身体を作っていく。これが、身体マネジメントにおける3ステップの順番となります。


※萩原氏作成資料より

この順番は、ロボットを作るときにどこから作り始めるのかというのと同じです。まずは大枠のフレーム、つまり骨格を作って、その後にいろんな配線を繋いでいって連動させ、最終的に電気を流して動力で動かしていく。身体をリフォームするための順序もこれと同じで、最も効率的に行うことができますので、覚えておいていただきたいと思います。

神経と血液が末端まで流れるようになることが最終ゴール

究極的に健康的な身体とはどういう身体なのか。そんなことをよく聞かれるのですが、その答えは、「一切、歪みのない身体」です。よく解剖学に関する資料として「解剖学立位姿勢」のイラストを目にしますが、そこに描かれている身体が姿勢も含めて正しく健康的な身体と言っていいでしょう。

しかし、多くの現代人はこの解剖学的立位姿勢で過ごすことがほとんどありません。仕事をしているときはパソコンに向かっていたりしますし、その時の姿勢は正しいとは言えません。立って仕事をしていたとしても、解剖学的立位姿勢でいることもありません。本来の身体の状態と比べると、姿勢として正常ではないまま過ごしている時間のほうが圧倒的に多いのです。

そうなると、身体の巡りが悪くなります。身体を巡っているものと言えば、血液と神経です。全身に神経が巡っているからこそ、脳から全身に指令がちゃんと送れる。逆に全身から脳に向かって情報が送られるので、神経の情報網が末端まで行き渡ることが健康には大切な要素になります。血液もしかりで、末端の毛細血管までしっかり血液が流れる身体であれば、エネルギーが流れる状態になる。つまり、身体のリフォームにおいて、最終的なゴールはここにあります。いかに血液が末端まで流れるようになるか、神経が全身を正しく巡って情報を伝えているか。これこそが最終的なゴールなのです。


人間は、脳からの情報伝達ができなくなり、血液が流れなくなってしまえば死に至ります。神経のボスは脳であり、血液のボスは心臓なのです。単純に言えば、この2つの動きを如何に妨げないようにできるのかが、健康な身体を取り戻す、あるいはキープするための大きなカギになります。しかし、多くの人が大なり小なり、神経や血液の流れを妨げられた状態になっているので、病気をしたりケガをしてしまう。まずは、本来の身体の構造として土台から作り直すことから始めていけば、勝手に血液が全身を巡るようになるし、神経も情報伝達をスムーズにして巡るようになるのです。

そのためにはどうすればいいのかについて、次回以降、さらに詳しく説明していきたいと思います。

からだリフォームマイスター・萩原健史 〜身体を整えるセルフケア〜Vol.2『身体マネジメント力を身につけよう』へ続く)

取材・文:國尾一樹
撮影:たつろう

この記事をシェア

  • Twitter
  • Facebook
  • Line
  • Hatena
  • Pocket

関連キーワード

| 姿勢 | 生活習慣 |

関連記事

睡眠負債の危険性:休みの日は昼まで寝てしまう人は要注意!

  • Relaxation

睡眠負債の危険性:休みの日は昼まで寝てしまう人は要注意!

モデル道端カレン「いちばんの健康法は、家族と過ごす時間」

  • Relaxation

モデル道端カレン「いちばんの健康法は、家族と過ごす時間」

意外なところに落とし穴!指先がひび割れる原因と対処法3選

  • Relaxation

意外なところに落とし穴!指先がひび割れる原因と対処法3選

更年期障害による辛いほてりをヨガポーズで改善

  • Exercise
  • Relaxation

更年期障害による辛いほてりをヨガポーズで改善

都内のおすすめスポーツ鍼灸院4選:趣味でスポーツをしている人にも最適!

  • Relaxation

都内のおすすめスポーツ鍼灸院4選:趣味でスポーツをしている ...



新着記事

血が精神状態にも影響を与える?経絡整体師が解説する東洋医学からみた“血” Vol.3

  • Column
  • Relaxation

血が精神状態にも影響を与える?経絡整体師が解説する東洋医学からみた“血” Vol.3

40代から始める身体づくりの価値〜楽しく続けるためのレシピ 〜【マラソンチャレンジ連載企画 Vol.8】

  • Food

40代から始める身体づくりの価値〜楽しく続けるためのレシピ 〜【マラソンチャレンジ連載企画 Vol.8】

バブル期の「イタ飯」ブームから30年。当時は子供だった日本の大人はいま、“本物のイタリア料理”を食べているか?Vol.7(最終回)

  • Food

バブル期の「イタ飯」ブームから30年。当時は子供だった日本の大人はいま、“本物のイタリア料理”を食べているか?Vol.7(最終回)

『健康でなければ、番組でカルチャーがどうのこうのなんて言っていられない!』 宇多丸×宇垣美里 インタビュー Vol.2(後編)

  • INTERVIEW
  • Special

『健康でなければ、番組でカルチャーがどうのこうのなんて言っていられない!』 宇多丸×宇垣美里 インタビュー Vol.2(後編)

『健康でなければ、番組でカルチャーがどうのこうのなんて言っていられない!』 宇多丸×宇垣美里 インタビュー Vol.2(前編)

  • INTERVIEW
  • Special

『健康でなければ、番組でカルチャーがどうのこうのなんて言っていられない!』 宇多丸×宇垣美里 インタビュー Vol.2(前編)

人気記事

インタビュー:村山彩 旅先で何を食べる? トライアスリートの体を作る食事【特集:トライアスロンと旅】

  • Special

インタビュー:村山彩 旅先で何を食べる? トライアスリートの体を作る食事【特集:トライアスロンと旅】

筋肉の疲労回復におすすめのマッサージ4選:筋肉痛になる前に対処できる!

  • Relaxation

筋肉の疲労回復におすすめのマッサージ4選:筋肉痛になる前に対処できる!

疲労回復やダイエットにも!水泳の驚きの健康効果

  • Exercise

疲労回復やダイエットにも!水泳の驚きの健康効果

疲労回復レシピ!野菜煮込み料理「ラタトゥイユ」の作り方

  • Food

疲労回復レシピ!野菜煮込み料理「ラタトゥイユ」の作り方

ロンドンの男女は自転車ライフで輝いている!

  • Beauty
  • Column
  • Exercise

ロンドンの男女は自転車ライフで輝いている!

PAGE TOP

PAGE TOP

閉じる