良質な睡眠とは、「ぐっすり眠れてスッキリと起きることができる」こと。
たとえ短い時間であっても良質な睡眠を取ることができれば、きちんと疲れを癒すことができ、仕事や勉強に取り組むパワーをチャージすることが可能です。
では、この良質な睡眠を叶えるには、一体どうすればよいのでしょうか。それには、睡眠中に分泌される3つのホルモンが鍵となります。
夜にぐっすりと眠り、翌朝スッキリと目覚めるには、日々の睡眠の質を高めるちょっとした工夫をしてあげることが大事。
そのためには、睡眠中に分泌される3つのホルモンの特徴を知り、それぞれの分泌を促すような習慣をつくるとよいのです。以下に、その3つのホルモンの特徴と分泌を促すための工夫をご紹介します。
成長ホルモンとは、入眠から3時間以内の熟睡時に分泌されるホルモンのこと。しっかりと分泌させてあげることで、熟睡を促すだけでなく、身体の組織の修復機能を最大に発揮することができます。
ぐっすりと深い眠りが、成長ホルモンの分泌を促します。この深い眠りのためには、就寝前と就寝後の1時間ほどの間に、体温の落差をつくってあげると効果的です。
たとえば、就寝の1時間ほど前までに38~40度くらいのぬるめのお風呂で体温を上げてあげると、眠りにつくころには体温が下がってくるので◎。ヨガなどの軽い運動もおすすめです。
メラトニンは、眠りについてから3時間経過以降に最大に分泌されるホルモン。このメラトニンの分泌量は、光を察知すると減り、暗くなると増えるという特徴を持っています。
メラトニンは前述のとおり、光を感じる朝に減り、暗くなる夜に増えるというリズムを持っています。
ですので、眠る前には部屋をできるだけ暗くして眠る準備をしてあげるとよいでしょう。間接照明やアロマキャンドルを活用すると癒し効果もアップして◎。なお、交感神経を刺激するスマホやPCの使用はできる限り避けましょう。
そして、朝起きた直後は太陽の光を浴びてメリハリをつけてあげることで、スッキリした一日を過ごせます。
コルチゾールは、朝起きたときに最大に分泌されるホルモン。身体がスッキリ目覚める準備をしてくれます。
このホルモンは時間に依存する特徴があるため、起床時間を一定にすることで安定した分泌を促すことができます。
起床時間を一定にすることが、コルチゾールの分泌を安定させるコツです。ですので、休日などもなるべく平日と同じ時間に起床するように心がけましょう。
睡眠は、健康と美に欠かせない大切なもの。ちょっとした工夫で睡眠の質をアップさせて、充実した毎日を過ごしましょう!
文:erica