『陰日向に咲く』や『置かれた場所で咲きなさい』など、数々のベストセラーを生んでいる出版社・幻冬舎。そのWEBメディアである幻冬舎plusで、編集長を務める竹村優子さんの連載がスタートします。
連載に先立ち、その経緯や竹村さんが伝えていきたい内容について、お話を伺いました。
竹村優子
「毎日1%ずつ新しく生きる!」をコンセプトに立ち上げられた、WEBメディア、幻冬舎plusの編集長。ワクワクする本や物語との出会いの場になるような記事を、毎日お届けしたいという気持ちで、日夜、編集業務に携わっている。自ら編集者としても単行本、新書、文庫の編集を手がけ、多くのヒット作を出してきた。手がけた本は、『世界一の美女になるダイエット』(エリカ・アンギャル)、『快楽上等!』(上野千鶴子・湯山玲子)など多数。
—— 今月からRhythmで竹村さんの連載が始まりますね。連載のきっかけを聞かせてください。
今年の6月前半くらいに、編集部員から、Rhythmという健康的なライフスタイルを提案するメディアがオープンしたことを、教えてもらいました。
健康も美容も興味があるので、自分でも覗いてみたところ、Rhythmのテーマである「あなたにちょうどいい、リズム」に、とても共感したことがきっかけです。
—— コンセプトに共感された?
はい。
たとえば私の場合、幻冬舎plusの編集長をやりながら、書籍の編集者としても年間15冊前後の本を作ります。毎日更新されるwebと、時間のかかる書籍を並行して進めていると、どうしても不規則な生活になってきます。
でも、私はずっと本をつくっていきたいですから、そのためにはまず体力があること、健康でいることが大切になります。
それを維持していくには、「自分のリズム」をつくる必要があるなと、以前から考えていました。
そんなときに、このRhythmと出会いました。さっそく何か一緒にできることはないかと、弊社から提案させていただいたところ、意気投合して話がトントン拍子に進み、連載を始めることになったわけです。
先ほどお話した「自分のリズム」についてですが、わたしは「軸をつくる」という言い方で、よく表現しています。
—— 「軸」というと、たとえば、軸がしっかりしていると倒れにくいコマの「軸」のようなイメージですか?
はい、そうですね。
リズム読者には、働く女性が多いと聞きました。私もその1人なのですが、社会に出て揉まれていると、ついつい他人と自分を比較して、落ち込んでしまう時があります。
仕事や結婚生活、容姿など、人と比較しだしたらキリがありませんよね。
それって結局、自分の「軸」がブレているからなんじゃないかと。自分の中に自信をもてる”確かなもの”が、足りていないのだと自戒も込めて感じています。
たとえそれがささやかなものであっても、ゆるぎない確かな「軸」がきちんと定まっていれば、他人と比較することも減るのではないかと思いますね。
—— なるほど、そのために日常生活で実践していることはありますか?
すっごく小さなことですが、毎日スクワットとブリッジをしています。(笑)
手軽で、とてもシンプルなエクササイズなのですが、毎日”続ける”ことが小さな自信につながるかなと思っています。
毎日やっていると、不思議なもので、自分の体調の変化もわかるんですね。今日は身体が柔らかいとか、なんとなく身体が重いとか。少しでも異変を感じとったら、無理せずに休養するようにしています。
身体のことに限らず、そうした小さな変化にも気づくことができるような、丁寧な生活に憧れています。
—— いよいよ連載が始まります!ぜひRhythm読者にむけて、連載の魅力を聞かせてください。
さきほどもお話ししたように、自分の「軸」をつくることができれば、つまらないことに振り回されなくなり、生きるのが少し楽になると思います。
私の場合、その多くのきっかけを本から得ています。
この連載では、「カラダ」「食事」「美しさ」「こころ」の4つの観点から「軸」を確立するヒントを、本のなかから探していきたいなと思います。
読みやすくて、心がくすぐられる本を、一冊ずつ紹介していきますので、気軽にコラムを読んでいただければ嬉しいです。
竹村さんは柔らかさの中に芯のある、魅力的な方でした。
そんな竹村さんが本のソムリエとして、Rhythmのテーマである「動、美、休、食」──「カラダ」「美しさ」「こころ」「食事」の各テーマに沿って、あなたにちょうどいい本を紹介してくれます。
初回のテーマは<<カラダの軸をつくる>>です。
どうぞお楽しみに!
語り手:リズムアンバサダー 竹村優子
取材・文: 福田浩久
写真:大城士武