暑い夏、寝苦しくて熟睡できないことはありませんか?そんな時は、入眠をスムーズにしてくれるハーブティーなどのお茶がおすすめです。
しかし、お茶の選び方を間違えると、不眠の原因になってしまうこともあるのだとか。ここでは、睡眠前に飲むとよいお茶の正しい選び方をご紹介します。
日本人にとっては、緑茶や紅茶などのほうが馴染みがあるかもしれません。しかし、これらのお茶には睡眠を妨げるカフェインが入っています。
そこで、睡眠前にはカフェインを含まないハーブティーがおすすめです。
睡眠前にハーブティーをおすすめするのは、カフェインが含まれないことに加え、「テアニン」という成分が含まれていることが大きな理由です。テアニンは、睡眠促進に効果があり、脳神経に直接働きかけて、心も身体もリラックスさせてくれます。この時、脳内にはアルファ波が出ています。そのため、よりスムーズに入眠できるのです。
睡眠前におすすめの、テアニンを多く含むハーブティーをいくつかピックアップしていきます。
睡眠前のお茶として世界でも有名なのが、カモミールティーです。高いリラックス効果が期待でき、飲めば気持ちが落ち着きます。ただし、子宮収縮効果があるため、妊娠中はお控えください。キク科のハーブティーのため、キク科アレルギー体質の方は注意してください。
スーッとする感覚が好きだという方もいるのではないでしょうか。独特の清涼感が、イライラや不快感を落ち着かせてくれます。ペパーミントにはつわりを和らげる効果もありますが、子宮の筋肉を収縮させてしまう作用もあるため、妊娠中の過剰摂取は控えてください。
ラベンダーはシソ科の植物です。爽やかな香りは、ポプリやバスソルトとしても人気ですね。こちらも高いリラックス効果があります。ただし、妊娠中や授乳中の安全性に対する情報がないため、妊娠中や授乳中の方は控えてください。
ストレスを抑える働きのあるGABAが含まれるモリンガ茶も、睡眠前におすすめ。ダイエットや自律神経のバランスを保つのにも効果があり、女性にはうれしいお茶です。
目の疲れにもいいという菊花茶。花がまるごとティーカップに浮かぶ様子は、飲んでも見ても癒やされる可愛らしいお茶です。漢方の一種で、リラックス効果があるといわれます。キク科のハーブティーのため、キク科アレルギー体質の方は注意してください。
あたたかいハーブティーを睡眠前に飲めば、ぐっすりと眠れ、翌朝もスッキリと目覚められるはずです。睡眠前のティータイムを習慣づけてみてはいかがでしょうか。
文:杉浦優子