イケメンJリーガーとして知られる、鈴木啓太さんのインタビュー連載。
4回目となる今回は、プライベートでの食事について伺いました。今でこそ、奥様のおいしい手料理が、食卓にズラリと並ぶようになったそうですが、それも啓太さんの指導の賜物……、なんだとか!?
—— モデルの畑野ひろ子さんとご結婚されて、今では2児のパパですが、結婚後に食生活が変わってきたということは?
独身時代は寮のご飯と外食中心だったのが、今はカミさんの手料理と外食中心になったという感じ。そんなに変わったということはないですね。
—— 奥さんの手料理はいかがですか?
まあ、最初はヒドいもんでしたけれどもね〜(笑)。カミさんは、あまり料理は作ってこなかったと結婚前に公言していましたから。
まあ、なんて言うんでしょう、料理をこれまでしてこなかった人だったわけですから、結婚当初はあのー、そのー……。なんて言えば僕は怒られないですみますかね? 表現が非常に難しいなあ(笑)。
—— え、そんなに言葉選びに慎重になるほど……。
まあ、そんなレベルでしたから、最初からカミさんの料理に関しては厳しかったですね。「食べる」ということは、プロのスポーツ選手にとって、とても大切なこと。試合で通用するカラダをつくるという意味で言えば、仕事の一部でもあるわけじゃないですか。
もちろん、海外遠征時のアウェーでは出されたものを食べますけど、自分のホームである自宅では、なるべくおいしいモノを食べたいわけですよ。食べることがつらくなると困るので、最初から厳しく僕の好みの味にしてもらえるようにお願いしました。
—— 奥さんにガンガン言ったんですか!?
ええ、言いましたよ。ボクはもう、おいしくなかったらハッキリと「おいしくない」って言います(笑)。曖昧な言い方をすると、真意が相手にきちんと伝わらない。結局、何度も同じことを言うハメになりますよね。そのほうが、カミさんもまいっちゃうと思うんですよね。
曖昧な表現で伝えて、次に70%の出来の料理が出てくるよりも、はっきりダメ出しして次回から100%の料理を出してもらえるほうが、お互いに気持ちいいと思うんです。
—— 私なんか妻が作った料理に文句つけると、ギスギスしちゃって大変ですが(笑)。
プロサッカー選手にとって、食事は仕事の一部であるということを強調しつつ盾にして、ズバズバ言うわけですよ(笑)。
「別にボクはあなたを困らせたいから言ってるんじゃないんだよ」なんて感じのことを言うと、納得して「わかったよ」と言ってくれます。
—— なるほど、私には使えない盾ですね(笑)。
カミさんは、ボク以上に負けず嫌いな性格なので、ものすごく料理について勉強してくれたんです。そのことについてはとても感謝しています。
だから、今ではちゃんとボク好みの味にキッチリ合わせてきてくれますね。本当にビックリするくらいおいしい料理を出してくれることもあって、想像以上に上達しました。
—— 勉強熱心な奥様ですね。
ボクはたくさん小鉢が並んでいるのが好きなんですよ。たくさんの品数を食べたほうが栄養バランスもいいですし。
それを知っているので、カミさんはたまに3〜4冊、ポンと料理本をボクの前に出して、「このなかから好きな料理や、気になる料理に付箋を貼っておいて」って。それで、ボクが食べたい料理にどんどん付箋を貼っていったら「これじゃあ、居酒屋じゃない」ってよく叱られますけど(笑)。
—— 今ではすっかり奥さんも料理上手になられたんでしょうね?
はい、ボクが「コレ、おいしいね!」と言った料理は覚えていてくれますね。でも、一度でもそう言うと、その料理が出てくる頻度がかなり高くなるんですよ(笑)。だから、最近は、頻繁に出ても嫌にならない料理だけに絞るようにしています(笑)。
やはり、おいしかったときも、口に合わなかったときも最初からハッキリ言うのがいいんでしょうね。本当においしいと思ったときには「すごくおいしい!」って言いますよ。
「もう、こんなおいしい料理作れるんだったら、小料理店でも開いたほうがいいんじゃないの?」と言ったり、「ボクが選手辞めたら、後はこの料理の腕で食わせていってね」とかね(笑)。
—— 運動の前後の食事で、何か気をつけていることってありますか?
ボクは胃腸系があまり強くないので、食べた直後に運動すると調子が悪くなるんです。だから、食後は少し休憩をとります。練習のある日は、朝食を早めに摂るとか。
小腹が空くようだったら、バナナやゼリー状のエネルギー補給系の食品を食べて、微調整しています。特に試合前や練習前は、何をカラダの中に入れるか、気を遣いますね。
練習後も同じ。「食事のゴールデンタイム」っていわれている時間帯があるんですけど、それは、練習後30分以内。その間にものを食べるのが一番身体にいいんです。食事はとれないにしても、30分以内に何かエネルギー補給をするのがベスト。
練習後、30分以内に食べたものは身体に吸収されやすい。ということは、栄養も吸収されやすいということです。食べたものがすぐエネルギーや栄養になり、カラダの疲れを回復する速度が速くなります。
ハードなトレーニングをすると、筋繊維が壊されます。それを修復しながら強くしていくことがトレーニングなので、できるだけ早く壊れた筋肉を修復して、体力を回復させることが重要なんですよ。その回復速度が、年齢を重ねるごとに遅くなってきますから、今は特にゴールデンタイムに食べることを意識していますね。
—— ちなみに、そのゴールデンタイムに食べる食品としてオススメなのは何ですか?
高タンパク質の食品が基本です。プロテインはいいですね。ボクの場合は、固形の食品より飲みやすいプロテインをいつもとっています。ゼリー状のものでもいいですね。プロテイン系の食品がないときは、100%果汁のジュースのときもあります。
最近はコンビニでもプロテイン系の食品が気軽に買えますし、あれば、バナナ1本だけでもいいと思います。なるべく自然の糖分のものがいいでしょうね。
健康のために何か運動をしている人であれば、トレーニングをした後、30分以内に高タンパクの食品を摂って、身体の疲労回復を早めるようにするのがおすすめです。
──今回は奥様の手料理写真をお借りして、掲載させていただきました。アクアパッツァ(下写真)や、小鉢が並んだ品数豊富なごはん(中程の写真)……。どれも美味しそうで、うらやましい限りです。
次回は、鈴木啓太さんがオフの日にリラックスするために始めた意外な趣味についてお聞きします。
文:國尾一樹
写真提供:鈴木啓太
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