暑さのせいで、冷たいものがおいしいこの季節。ビールにアイスにかき氷、そうめん…身体を冷やしてくれる食べ物や飲み物で、内臓はすっかり南極状態という人もいるでしょう。
しかし、冷えは体温を下げ、新陳代謝や血の循環も悪くなり、栄養不足により肌の再生機能もバリア機能も弱めます。夏に起こる乾燥、それは冷えが原因かも。体温が36℃以下になると免疫力が下がり、さまざまな病気にかかる傾向も。
今回は、万病の元である冷え性や、脚の冷えを緩和する耳ツボ・イヤージュエルセラピーをご紹介します。まずその前に、普段できる冷え性対策について、以下の2点を実行しましょう。
オフィスなど、冷房の効いた室内では、身体を温める服装を心がけましょう。クーラーからの冷気が直接肌に当たらないよう、長袖のカーディガンを羽織り、襟ぐりが大きく開いた服は避けるか、スカーフなどを巻くのがいいでしょう。昔から、首から風邪をひく、といわれるほどです。首は冷やしてはいけません。
肌着を服の下に着て、汗を吸い取るのもいいです。汗をかいてそのままにしておくと、身体を冷やすことになります。また、夏になると素足で過ごしたくなりますが、冷房の効いた室内ではストッキングや、着圧力が高めのソックスなどを履きましょう。
暑いからといって冷たいものばかり摂っていると、内臓がどんどん冷えて、結果、全身を冷やします。ですが、この季節に温かい食べ物を避けたい人も多いでしょう。そんなときは、そうめんや冷たいお蕎麦などと一緒に、薬味をたっぷりいただきましょう。生姜、ニンニク、ネギ、大葉やパクチーなどがオススメです。
薬味は「くすり」と書くだけあって、身体に良い食材で、体温を上げる効果が期待できます。生姜パウダーなどを普段からバッグに入れておき、お茶やココアなどに1さじ入れて飲むだけで、すぐに身体を温めることができます。
赤血球の主な成分であるヘモグロビンという鉄分を含んだたんぱく質が不足すると、酸素がうまく体内に行き渡らず、結果、身体を冷やすことに。特に女性は生理が毎月来るので、赤血球を増やし、体温を上げる食品を積極的に摂りましょう。
鉄分以外にも、正常な赤血球を作るために必要なビタミンB12を含んだレバー・魚介類・貝類、葉酸を含んだ納豆・豆腐・ほうれん草・小松菜、鉄分が体内で利用されるために働くビタミンCが効率良く摂れるじゃがいもなど、造血効果のあるビタミン類を十分に摂りましょう。
それでは、イヤージュエルセラピーにおけるツボについてご説明しましょう。
下記の耳の図を見てください。「冷え性、脚の冷え緩和」と題されてますが、実際はほとんどのツボが女性特有の臓器やホルモンと関わっているのです。腰椎は足腰を冷やさないという点でも理にかなっています。女性が子どもを産むための機能の向上や、婦人病を回避するポイントでもあります。生理痛緩和、妊活にも効果が期待できますよ。
ポイントに合わせて、専用のイヤージュエルシートを貼ってみましょう。シートがなくても、自分の爪や綿棒などを使って、チクチクと押してみるだけでも効果はあります。詳しく勉強したい方は、セルフケア講習の受講をオススメします。
冷え性は万病の元。身体を冷やさず、眠る前には夏でも少しぬるめのお風呂に入って、ゆっくりと身体を温める習慣を普段から心がけましょう。
文・画像提供:長谷川亜紀
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