たくさん寝たのにも関わらず眠くて仕方がない、疲れがまったく取れた気がしないという経験をお持ちの方、それはもしかしたら肝臓の不調の現れかもしれません。
もし、朝起きるのが辛くて気分が悪かったり、夕方になると異常な倦怠感を感じたりする場合は要注意です。他にも寝つきが悪くて嫌な夢を見たり、胸焼け、胃の不快感があるのに食欲は落ちないといった症状がある場合も肝臓からのサインかもしれません。
今回は、疲労感からくる眠気の原因について紹介します。自分の症状に当てはまるものがないかチェックしてみてください。
肝臓はサイレントキラーと呼ばれる臓器で、何かしらの病気を発症していてもなかなか自覚症状が現れないことで知られています。
肝臓機能が低下する原因として、暴飲暴食やアルコールの摂取が挙げられますが、実はそれ以外にも原因はあるのです。
肝臓は体に害があるものを排出する役割があります。体に害を及ぼす物質を溜めやすい生活を送っていると、肝臓が常に活動しなくてはならず、結果として肝臓の過労・疲労を招いてしまいかねません。
肝臓に負担をかけないようにするにはどうしたらよいのでしょうか。まずは負担をかけてしまうような生活習慣を見直しましょう。当てはまるものがないか確認してみてください。
体が疲れると体内から疲労物質が排出されます。この疲労物質が溜まると体へ害を及ぼしてしまうので気をつけましょう。
運動不足はカロリー消費の妨げになります。カロリーが消費されないと体内に脂肪を溜め込み、結果として肝臓が余分な脂肪を排出しようと常に働くことになるので、日頃運動する習慣がない人は注意してください。
運動不足も健康にとってよくないですが、過度な運動も肝臓の疲労につながってしまうことも。運動をすると筋肉から疲労物質が分泌され、この分泌物がアンモニアになり体に影響します。
内臓は深夜2時から4時まで集中的に働くのが特徴です。この時間帯に熟睡ができていないと働きが不十分となり、内臓機能の低下の原因になりかねません。
肝臓は体内のデトックスを行う唯一の臓器です。今ご紹介した生活習慣が肝臓疲労の引き金になってしまうことも。
肝臓疲労が続くと機能低下に陥り、十分なデトックスが行われなくなります。そして毒素が徐々に体内にまわって内臓機能の低下だけでなく、睡眠不足を引き起こしてしまうかもしれません。
肝臓に負担をかける要因となるのはストレスです。過度なストレスは自律神経を乱します。自律神経が乱れると交感神経が活発になり、逆に副交感神経が機能せず、肝臓機能の低下につながるでしょう。
交感神経が活発になると筋肉を緊張させ、血流が悪くなることで血流不足に陥ってしまいます。すると体内に運ばれなければならない栄養素や酸素が不十分になり、内臓機能が低下して肝臓機能もますます悪化してしまうかもしれません。
ストレスは他にも睡眠不足を引き起こします。睡眠不足は内臓の働きに影響を及ぼし、肝臓機能の回復へ悪影響を及ぼすことも。このようにストレスによって悪循環が起きてしまうと、ますます肝機能が低下してしまいます。
どれだけ寝ても眠気が治まらない、疲労感が取れないという場合は、一度ゆっくりと体を休めてみましょう。生活習慣を正しくし、ゆっくりとお風呂につかるなどしてリラックスしてみてください。
もし、それでも改善しないようであれば一度病院で診てもらうことをおすすめします。放置しておくと悪化してしまうので、紹介した習慣を見直しながら医師の指示を受けるようにしましょう。