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世界一のダイビングスポット・パラオの魅力Vol.1

世界一のダイビングスポット・パラオの魅力Vol.1

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世界一のダイビングスポット・パラオの魅力Vol.1

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世界有数のダイビング天国・パラオの海を極めたダイビングガイド・遠藤学さん。大学卒業後、一度は就職するも、海中世界への憧れを捨てきれず、脱サラしてパラオへ移住。その後、パラオの実力派ダイビングサービス「DayDream」のトップダイビングガイドとして、15年にわたり活躍。

様々なダイビングエリアの開拓に貢献し、多くのダイバーから信頼される人気ガイドとして、ダイビング専門雑誌の人気ガイド投票では、常にトップ10入りするほど。そんな遠藤さんに、ダイビングの魅力やパラオの魅力などを伺いました。

遠藤学(えんどうまなぶ)
中央大学卒業後、いったん就職するも、ダイビングの世界が忘れられず、世界有数のダイビングパラダイス、パラオに移住。その後、15年に渡ってパラオの実力派ダイビングサービスとして知られる「DayDream」のトップガイドとして活躍する。現在は第一線を退き、同サービスの日本事務所にて、後進の育成にあたっている。

第1回は、ダイビングの世界にハマることになった、遠藤さんの原点の話と、自然と触れ合うことの大切さについての話です。

原点となっているのは、海中世界への憧れ

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──世界でも有数のダイビングポイントであるパラオ。その中でも一、二を争うダイビングサービス「DayDream」にて、15年にわたってトップダイビングガイドとして活躍されてきたそうですが、そもそも、ダイビングにハマる原点は、どういうところにあったのでしょうか?

子ども時代の話になりますけど、僕はもともと、生き物が好きでした。子どもの頃は近所の多摩川まで自転車を飛ばして行って、カエルをトロ箱いっぱいに捕まえてきては、母親を卒倒させたり。そんなことばっかりやっていましたからね(笑)。

そういった生き物好きという流れは、その後も変わらず、高校生になった頃には、釣り雑誌のレポーターをして原稿を書いたりするくらい、釣りにハマるようになっていきました。

釣りにハマると、もっと魚の生態を知りたいと思うようになりますよね。そこから、水中の世界への憧れが強くなっていきました。

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とにかく、「魚のことをもっと知りたい」という欲求が、ダイビングの世界へと向かわせたんでしょうね。いうなれば、魚好きが高じて、海の中をもっと見ていたいっていう感じ。だから、他のダイビングにハマる人からすると、ちょっと異質だったのかもしれません(笑)。

──ダイビングの合間に、好きな釣りもやっていたのですか?

たまにですが、潜った合間にちょこちょこと船の上から釣りをして、釣った魚をお客さんに振る舞うサービスをしていました。今でも釣りは大好きなので、お客さんへのサービスを言い訳にして釣っています(笑)。それでお客さんも喜んでくださるので、コレでいいのかなと。

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ガイドを目指すようになったのは学生時代

──ガイドになりたいと思い始めたのはいつ頃ですか?

大学に入学してからですね。ダイビング部といいますか、正式には中央大学海洋研究部という体育同好会連盟に所属する、大学公認の部活に所属していました。部の名前のような海洋研究らしいことは一切していなくて、ひたすらダイビングをするというクラブでした。

ダイビングクラブといえば、もうちょっと楽しいサークルのイメージだったのですが、入ってみたら、とんでもなかった(笑)。もう自衛隊だとか、海上保安庁の訓練みたいなことを、ひと通りやらされるという、バリバリの体育会系のクラブでした。

──そこから、ダイビングのガイドの世界に、入っていくことになったのですか?

そうですね。実は学生の頃から、自分でお金を払ってダイビングを楽しむということは、あまり経験していないんです。ダイビング部の先輩が関わっているダイビングサービスで、下働きみたいな感じで手伝わせてもらって、その代わり、安くしてもらったりしていましたからね。

よくお世話になっていたのが、今、所属しているDay Dreamの前身となるダイビングサービスです。そこが西表島にあって、毎年、夏休みや春休みになると1か月から1か月半くらい、お世話になりました。見習いみたいな感じで雇ってもらっていましたね。

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自然を相手にする生活に魅力を感じる

──そのまま大学卒業後に、ガイドとして就職したんですか?

西表島で学生時代にお世話になった会社のオーナーから、就職の内諾はもらっていましたが、「このままウチに来るよりは、一度、外の世界を見て来い」と言われたんです。「3年くらいしたら雇ってやるから」ということで、一度、精密機器メーカーに就職しました。

営業に配属されたのですが、ちょうど3年目に入った年の前期の営業成績で、全国1位になって表彰されたんですね。

いろいろあって、ダイビングサービスに就職するという話は立ち消えになっていたのですが、そのオーナーと二人三脚でサービスを経営していたダイビング部のOBから、「パラオで新しくダイビングサービス会社を始めるから来ないか」と、誘っていただきました。

学生時代は西表島でいろいろと下働きをしながら、海を相手にしたビジネスであるとか、海の近くで生活するということが、僕にとってはとても魅力的でした。

例えば、朝起きたら、風を見て、海に出たら波を見る。潜る前には潮の流れを見て、どう安全に潜るのかということをしっかり考える。

そういった仕事に関わっている先輩たちを見ていて、カッコイイなあと思っていましたし、常に自然を相手にした生活というものに、ものすごく魅力を感じていました。

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もちろん、サラリーマンとしての生活もすごく充実していましたけれど、やっぱり、常に自然と関わった生活がしたいという気持ちが、心の片隅にあったんでしょうね。

サラリーマン時代には、職場の先輩たちがみんなサーファーだったので、僕も休日にはサーフィンをやるような生活を送っていました。

釣りもサーフィンもダイビングも、自然への関わり方というスタンスとしてはどれも同じですが、やっぱり、ダイビングへの思いというのが、ますます強くなっていったのだと思います。

そういう中で、自分にスキルがあって、生業として生きていけるのは、やはりダイビングしかないというのが決め手でした。会社を辞めて、ガイドとして生きていくために、パラオに移住しようと決心をしました。

もちろん、その時は両親、特に心配性の母親から反対されましたが、当時は僕自身は、パラオという地でチャレンジしたくてしょうがなかった。

日本での生活が嫌だったというわけではなかったんです。ただ、やっぱり大好きな海に常に接するような生活がしたかったという想いがありました。

五感すべてを使って自然に触れることの大切さ

──常に、自然と関わることの素晴らしさというのは、どういうところなんでしょうか?

うーん、何て言えばいいんでしょうかね……、それが本来の人としての生きる道という感じでしょうか。ちょっと大げさな言い方かもしれないですけど(笑)、そういうことを強く感じるんですよ。

1年前に身体を壊してしまって、今はガイドとしては第一線を退いて、後進の育成に当たっているわけですが、東京に戻ってきての生活とパラオの生活は、当たり前ですけど、ぜんぜん違うんですよね。東京は夜空を見上げても明るいし、星なんてぜんぜん見えない。

パラオで生活している時というのは、仕事が忙しくて、夜遅く帰宅することが多かったんですね。駐車場にクルマを停めて、ライトを消した時に空を見上げると、街の中心部だというのに満天の星空なんです。

そういう星空を見るたびに、やっぱりパラオっていいなあと、いつも思っていました。人というのは、自然に触れるということがとても大事なんだなあ、と。

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もちろん、パラオで生活するというのは、僕にとっては環境が整ったからこそできたことではありますが、都市部で生活する人たちも、たまには自然を感じるようなことをしたほうがいいのではないかと思いますね。

こういった自然を感じるというのは、視覚だけじゃないんですよね。触覚とか嗅覚とか……、五感すべてを使って海に入ったり、大地と触れたりするということは、ものすごく大切なことだと思います。

それをなんとなく感覚としてわかっている人たちが、パラオにやってくるんじゃないかと思います。もちろん、パラオじゃなくて、近場の海や山などでもいいんですけどね(笑)。

──一度はダイビングから離れて他の世界を経験してみて、再び戻ったということは、やはり幼少時からの水中世界への憧れが捨てきれなかった、ということなんでしょうね。

それもそうなのですが、小学2年生の時から1年8月ほど、アフリカのザイール(現コンゴ民主共和国)に父親の仕事の関係で住んだ経験があるんですよ。それが、根本にあるような気がします。

あまりにも日本と違う生活を、幼少時に経験していたので、心のどこかで異文化に身を置いた生活を求めていた、というのもあったのかもしれないですね。

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実際に移住してみると、どこか日本では忘れ去られてしまったような、素朴な原風景とでもいえる暮らしがパラオにはありました。人はみんな温かくて接しやすい。ザイールと似ているところもあって、自分にとってパラオはとても居心地が良かった。

人生の中でも大きな決断でしたが、サラリーマンをやめて、パラオでダイビングのガイドとして働く生活というのは、自分にとって刺激をたくさん与えてくれましたし、それが大きな財産にもなりました。

今は東京を拠点とした生活に戻ることになりましたが、これからもダイビングの世界と関わりながら、パラオの魅力やダイビングの素晴らしさを伝え続けて、恩返しをしていきたいと思っています。

──傍から見ると、ずいぶん思いきった決断をなさったように思えますが、遠藤さんにとっては、いろんなことが繋がって、パラオでガイドとして活躍することが、ごく自然の流れだったのかもしれないですね。

次回<<世界一のダイビングスポット・パラオの魅力Vol.2>>では、その水中世界の素晴らしさを存分に堪能できる、ダイビングの魅力についてお話をお伺いします。

写真・資料提供:遠藤学・越智隆治・DayDream
取材・文:國尾一樹

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