あなたにちょうどいい、リズム|Rhythm

歯ブラシ・電動歯ブラシ・デンタルフロスの使い方と選び方【歯科医監修】

歯ブラシ・電動歯ブラシ・デンタルフロスの使い方と選び方【歯科医監修】

  • Column

<COLUMN>
歯ブラシ・電動歯ブラシ・デンタルフロスの使い方と選び方【歯科医監修】

更新日:

| オーラルケア | デンタルケア特集 | 電動歯ブラシ |

普段、あなたはどれくらい歯磨きを重要視していますか?何らかの理由で歯科医院に通っていたり、虫歯や歯周病のリスクを知ったりすると、歯磨きの重要性に気づくことがあります。しかし、普段は、なんとなく歯磨きを行ってしまうものです。しかし、その何気ない毎食後や寝る前の歯磨きが、将来のあなたの歯の健康状態を決めるのです。

ぜひ意識してきちんと正しい方法で歯磨きを習慣づけたいものです。そこで今回は、歯ブラシ、電動歯ブラシ、デンタルフロスの使い方と選び方をそれぞれ解説していきます。

歯の自宅ケアの重要性

歯の日頃のメンテナンスは非常に重要です。

なぜなら、歯の二大疾病といわれる虫歯や歯周病の原因は、共通して「プラーク」にあるからです。プラークは、普段、自分で行えるケアでは、歯磨きでしか行えません。

プラークは歯の表面にこびりつくもので、しっかりと付着しているので、うがいでは落とすことができないといわれています。歯ブラシや電動歯ブラシによるブラッシングが必要不可欠なのです。また、歯ブラシでも落とすことができない歯の間のプラークは、デンタルフロスを使用することで対策ができます。

ブラッシングを徹底していれば、まだ虫歯の前段階の状態であれば治る可能性もあります。歯周病もプラークコントロールがものを言うことはよく知られていることです。

歯ブラシ・電動歯ブラシ・デンタルフロスの使い方

歯の自宅ケアで主に用いる道具には、歯ブラシ、電動歯ブラシ、デンタルフロスがあります。まずはそれぞれの使用目的と使い方を確認しておきましょう。

歯ブラシの目的と使い方


使う目的:
歯ブラシを使って磨く主な目的は、虫歯・歯周病予防のために、食べかすやプラークを除去することです。食べかすはうがいだけで落ちることもありますが、プラークはネバネバしているので、うがいだけでは除去できません。プラークは、生きている細菌のかたまりです。放置しておくと虫歯や歯周病の原因になります。それを自分で除去するには、ブラッシングを行う必要があるのです。

その他にも、歯ブラシを使って磨く意味はたくさんあります。例えば、すでに歯肉炎という歯肉が炎症して赤くはれる状態になっている場合、プラークを毎日除去していけば、改善することができます。

また、プラークだけでなく、歯の表面の虫歯菌などを除去できるほか、口臭予防、インフルエンザ予防、口の中の不快感の解消などの意味もあります。

使い方:
歯ブラシは、基本的に毛先を歯の側面や上面に当てて20回以上ゴシゴシ小刻みに動かしながら使います。できれば1本1本、5mm~10mm幅で小刻みに動かしながら、スライドさせて磨いていきます。

このとき、注意したいのが、歯の表面はもちろん、歯と歯茎の間や、歯と歯の間もしっかりと磨くことです。歯と歯茎の間は、歯ブラシを歯に対して、斜め45度に当てるのがポイントです。また、奥のほうはブラシの「つま先」を利用し、手前の歯や歯の内側はブラシの「かかと」を利用してうまく磨きましょう。

なぜ歯と歯茎の間をみがく必要があるのかというと、プラークは、歯の表面だけでなく、歯と歯茎の間にも存在するからです。しかし、歯茎そのものをブラシでこすると傷がつくので避けてください。

歯茎が弱っている人は、できるだけやわらかいブラシに変えるなどしましょう。また、強い力で磨くのも良くありません。具体的な目安としては、150~200gくらいの軽い力で磨くのが理想です。

電動歯ブラシの目的と使い方


使う目的:電動歯ブラシの目的は、手で磨く歯ブラシプラークを効果的に除去するため

使い方:
電動歯ブラシは、基本的に歯ブラシと併用して使うのがいいでしょう。電動歯ブラシは、手磨きと違って、細かい歯のすき間や歯茎との境目のプラークを取るのはむずかしいものです。磨き残しが起きるため、電動歯ブラシだけのケアはリスクがあります。

ただ、電動歯ブラシは、自動で手では実現できないほどの振動を起こせるため、プラークを除去しやすいのは事実です。正しく歯に当てて、正しい方法で磨けば、その部分の歯垢は手で磨くよりも、除去することができるといえます。

315banner

電動歯ブラシを使うコツは、「フェザータッチ」でまるで鳥などの羽根に触れるか触れないかのような感じで歯に当て、一か所につき2秒ほど当て、ゆっくりスライドさせていくことです。歯ブラシのようにゴシゴシ磨くと、プラークが除去できず、使う意味がなくなってしまうので注意しましょう。

デンタルフロスの目的と使い方


使う目的:歯と歯茎の間、歯と歯の間の食べかすやプラークを除去するため

使い方:
歯ブラシでも電動歯ブラシでも取れない歯と歯の間を綺麗にするデンタルフロスは、糸状の繊維の束を歯と歯の間に挟んで、食べかすやプラークをかき出す使い方をします。通常、普通の歯ブラシによる歯磨きが終わった後に行います。

糸を歯と歯の間にゆっくりと挿入させたら、歯に沿わせてこすりながら歯茎のほうまで引き下げます。このとき、力を入れ過ぎると歯茎に糸が食い込み、歯茎を傷つける恐れがあるので注意しましょう。糸を歯と歯の隙間に数回動かして、こするように付着物を落としていきます。

デンタルフロスには、P型、Y型、糸のみの種類があります。自分が最も使いやすいものを使いましょう。また、糸を歯と歯の隙間に入れたとき、ひっかかりがあったり、糸がほぐれてしまったりすることが頻繁に起きる場合、虫歯の可能性があるといわれています。

歯ブラシ・電動歯ブラシ・デンタルフロスの選び方


では、実際にそれぞれの道具の選び方をみていきましょう。今、これらの道具を持っていて使っているという人も、一度、見直してみてください。

歯ブラシの選び方

基本的に「ふつう」か「やわらかめ」の歯ブラシを選びましょう。「かため」は歯茎や歯の表面を削る恐れがあり、使うたびに損傷してしまうことがあります。

ただ、プラークを取るには、歯ブラシは硬いほうが取りやすいのも事実です。成熟していないプラークであれば柔らかい歯ブラシでOKです。成熟したプラークは、歯ブラシではもう取れません。あまりやわらかすぎず、自分の歯茎が特に損傷しないようなちょうどいいものを使いましょう。

また、奥歯が磨きやすいヘッドの先端小さい歯ブラシはおすすめです。持ち手の形状もさまざまですが、余計な力を入れずに磨けるよう持ちやすいものを選びましょう。

また、歯ブラシを使い始めてから1ヶ月を目安に交換しましょう。いつも歯ブラシの毛先が開いてから換えるという人もいるかもしれませんが、開いていなくても1ヶ月で交換すると衛生的で、ブラッシングの効率が下がりません。

歯磨き粉は、できるだけ研磨剤入りのものは避け、殺菌剤、抗炎症剤、フッ素配合などの、虫歯や歯周病予防の効果が見込める成分配合のものを選ぶといいでしょう。

電動歯ブラシの選び方

電動歯ブラシも普通の歯ブラシと同様に、歯茎を傷つけず、使いやすいもの、除去しやすいものがいいです。ただ、電動歯ブラシの場合、その機械の洗浄方式がさまざまな種類がありますし、付け替えブラシもメーカーによって種類が異なります。

基本的に、プラーク除去を目的に使用するのであれば、その目的に合った洗浄方式とブラシを選ぶ必要があります。時に、たばこやコーヒーなどの着色汚れを落とすためのモードやブラシもあるので、それと間違えないようにしましょう。

プラークを除去するためには、例えば、次のような種類の電動歯ブラシが使えます。

機械式 電動歯ブラシ

電気で自動的に振動する電動歯ブラシです。

水流洗浄式 電動歯ブラシ

電気による振動のほか、水流により歯間や歯と歯茎の間のプラークを取り除くものです。音波水流や高圧水流などがあります。

音波振動式 電動歯ブラシ

音波の力で微細な振動を出すものです。プラークの除去能力に優れています。微細な振動により、歯の表面や歯茎にやさしく、傷めにくいメリットがあります。

超音波式 電動歯ブラシ

音波ではなく、超音波が発生する電動歯ブラシです。ブラシのヘッドの部分に超音波を発生させる装置がついており、歯を磨きながら超音波を発することで、歯の表面の歯垢の付着力を低下させる、歯の周りの組織の細胞活性化などの作用があります。

他の電動歯ブラシと異なり、手を使い、自分でゴシゴシ細かく動かして磨きます。

デンタルフロスの選び方

デンタルフロスは、基本的に使う糸の部分は同じですが、形状が異なります。自分で一度使ってみて、最も使いやすく、すべての歯のすき間にも入れやすいものを選ぶようにしましょう。

初心者は、Y字型、もしくはP字型がおすすめです。Y字型の方が、奥歯に使いやすいのでお勧めしています。

糸のみのタイプ

よく容器の中に巻き付けられています。ロールタイプとも呼ばれます。1回につき、40cmくらいを使い、自分の指に巻き付けて使います。

P字型(F字型)

アルファベットのPやFの字の形状をした、持ち手がついているタイプです。この形状は、手前側の歯のすき間に入れやすいといわれます。

Y字型

Yの字の形状をした持ち手がついているタイプです。こちらは奥の歯にも入れやすいといわれます。

歯ブラシ・電動歯ブラシとデンタルフロスは併用しよう

これまで、歯ブラシ・電動歯ブラシ・デンタルフロスの目的や使い方、選び方をみてきました。しかし、実際は、どれか一つを使うというのではなく、ぜひ併用しましょう。歯ブラシをメインに使う際には、デンタルフロスや歯間ブラシも使うのがおすすめです。また、電動歯ブラシをメインに使う際には、歯ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシも使うのがいいですね。「そんなに使うの?」「時間がかかるし面倒!」と思うかもしれませんが、実はこれにはきちんとした意味があるのです。

というのも、手磨きや電動歯ブラシ、デンタルフロスなどをいくら駆使していても、自宅でのケアには限界があるからです。実際、歯磨きを毎日行っていても、いざ歯科医院で染め出し剤を使ってみたら、磨き残しがたくさんあったことが判明した!なんてことはよくあるお話なのです。

そんな現実がある中で、歯ブラシだけ、電動歯ブラシだけで済ませるとすれば、歯の磨き残しはとても多くなってしまいます。特に、ブラシだけでは、歯と歯の間、歯と歯肉の間、歯のかみ合わせ面の凸凹の磨き残しが非常に多いといわれています。

歯ブラシや電動歯ブラシだけで満足せず、ぜひデンタルフロスや歯間ブラシも併用しましょう。

歯科医院でのクリーニング「PMTC」も考慮

もし普段の家での歯磨きに自信がなく、「どれくらい磨けているのだろう?」と不安になる人は、ぜひ歯科医院で診てもらうといいです。

歯科医院では、専門家による徹底した歯面清掃である「PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)」を受けることができます。

これは、主に専用の機器とフッ化物入りの研磨剤を利用して歯の清掃を行うのです。家での歯磨きでは取り切れなかった歯垢や、歯ブラシでは落とせない歯石までも除去してくれます。こうした歯の徹底クリーニングを定期的に受けることで、虫歯や歯周病をより一層予防することができるでしょう。

PMTC治療は、歯の病気を治すものではないため、健康保険が適用されません。よって、自費診療となります。歯科医院によって費用が大きく異なるため、事前に確認し比較するといいでしょう。また、定期的に受けることになるため、今後のためにも、自宅や職場から近く、通いやすい歯科医院に絞るといいでしょう。

まとめ

今ではプラーク除去のために歯科医院を定期的に受診し、PMTCを利用する人も増えていますが、日頃の歯の自宅ケアはとても重要です。基本は手磨きにあると考えましょう。

自宅ケアのポイントは、食後や寝る前は必ず歯磨きの手磨きで行い、歯間もデンタルフロスできれいにするのを徹底することです。継続が重要です。ぜひ続けて、虫歯や歯周病の無縁のきれいで健康な歯で将来も楽しくおいしいものを食べ続けられるようにしたいですね。

文:リズム編集部
監修:高島美祐 (神谷町デンタルクリニック)

miyu_takashima_profile_270-180

高島 美祐(たかしま・みゆう)
早く確実に治したい方や、何度も再発してなかなか治らなかった方のために、マイクロスコープとCADを使った短期集中治療に特化した歯科医院「神谷町デンタルクリニック」を東京都港区虎ノ門にて開院。歯の病気が早産や生活習慣病、認知症につながることや、かみ合わせの不良により顔のバランスが乱れてしまうことなどを啓蒙している。超高齢化社会において、自分の歯をできるだけ長く残すための治療を実践しており、国内外からの来院がある。

関連特集:
Rhythm内の「オーラルケア」に関する、記事はこちらから

関連特集:
Rhythm内の「電動歯ブラシ」に関する、記事はこちらから

この記事をシェア

  • Twitter
  • Facebook
  • Line
  • Hatena
  • Pocket

関連記事

元ラグビー代表メンタルコーチ・荒木香織「世界で闘える心の鍛え方」Vol.5

  • Column

元ラグビー代表メンタルコーチ・荒木香織「世界で闘える心の鍛 ...

物語で辿る文脈登山 vol.8 ~絶景 甲州アルプスを歩く#1~

  • Column
  • Relaxation

物語で辿る文脈登山 vol.8 ~絶景 甲州アルプスを歩く#1~

農家・吉岡龍一「夏野菜収穫と秋のサツマイモの植え付け」

  • Column
  • Food

農家・吉岡龍一「夏野菜収穫と秋のサツマイモの植え付け」

Rhythmアンバサダー集結!初オフ会レポート

  • Column

Rhythmアンバサダー集結!初オフ会レポート

砂漠地帯の秘境リゾートでおこもりデトックス

  • Column
  • Relaxation

砂漠地帯の秘境リゾートでおこもりデトックス

新着記事

器具を使って実践!体幹トレーニング2つ【医師監修】

  • Exercise

器具を使って実践!体幹トレーニング2つ【医師監修】

脂肪燃焼するにはどっちが先?有酸素運動と無酸素運動の順番【医師監修】

  • Exercise

脂肪燃焼するにはどっちが先?有酸素運動と無酸素運動の順番【医師監修】

泣くとストレス解消になる不思議【医師監修】

  • Relaxation

泣くとストレス解消になる不思議【医師監修】

【最終回】マインドフルネスの瞑想で生活リズムを整える 〜マインドフルネスのすすめvol.8〜

  • Column

【最終回】マインドフルネスの瞑想で生活リズムを整える 〜マインドフルネスのすすめvol.8〜

痩せる体幹トレーニングの効果と方法【医師監修】

  • Exercise

痩せる体幹トレーニングの効果と方法【医師監修】

おすすめの記事

意外と知らない?体幹トレーニングの効果・メリット

  • Exercise

意外と知らない?体幹トレーニングの効果・メリット

お風呂で出来る!基礎代謝アップに役立つ”筋トレ運動”

  • Exercise

お風呂で出来る!基礎代謝アップに役立つ”筋トレ運動”

温活飲み物!体温を上げる飲み物11選、下げる飲み物5選

  • Food

温活飲み物!体温を上げる飲み物11選、下げる飲み物5選

その吐き気の原因は…?冷え性と吐き気の意外な関係

  • Relaxation

その吐き気の原因は…?冷え性と吐き気の意外な関係

電動歯ブラシに向いた歯磨き粉のおすすめをチェック!【歯科医監修】

  • Column

電動歯ブラシに向いた歯磨き粉のおすすめをチェック!【歯科医監修】

PAGE TOP

PAGE TOP

閉じる