あなたは歯科医院に何のために通いますか。歯が痛くなったとき?虫歯になっていると心配したとき?それとも虫歯予防のため…?
歯医者に行く目的は人それぞれですが、その目的によって、あなたの歯への意識がどのくらい高いかがわかるんです。
ライオン株式会社が日本、アメリカ、スウェーデンの3カ国において、各国1,200人の男女に調査を行った結果をご紹介しましょう(参考:日本・アメリカ・スウェーデン 3カ国のオーラルケア意識調査Vol.2)。
これまでに歯科医院で受診した診療科目について聞いたところ、日本では最も多かったのが「虫歯治療」で66.6%。次いで「歯石除去」(42.3%)、「歯の健康状態の診断」(37.8%)、「銀歯や詰め物などの調整」(28.3%)となりました。
一方、アメリカで多かったのは「歯の健康状態の診断」(64.5%)、「歯のクリーニング」(57.7%)、「歯石除去」(44.9%)、スウェーデンでは「歯の健康状態の診断」(70.4%)、「歯石除去」(67.1%)、「フッ素の歯への塗布」(44.6%)でした。
この結果からわかることは、日本では虫歯治療や銀歯、詰め物などの調整といった歯の治療のために歯科医院へ通う人が多いのに対して、アメリカとスウェーデンでは歯の予防関連のために通っている人が圧倒的に多いということです。
特に注目したいのは、「虫歯治療のため」と回答した人が日本では66.6%と最も多かったのに、アメリカでは38.5%、スウェーデンでは33.0%しかいなかったことです。
つまり、アメリカやスウェーデンでは虫歯にならないために、歯の健康状態のチェックや歯石の除去、歯のクリーニング等のケアのために、歯医者へ通う習慣が人々の間にあるということです。
体重、身長、血圧等の測定や血液検査といった健康診断は、多くの人が1年に1度受ける習慣があると思いますが、歯に関してはおろそかになっている方が多いのではないでしょうか?
「虫歯になってから歯医者に行く」という考えが当たり前の日本は、歯に関しては、欧米に比べると後れをとっているかもしれません。「予防」を意識して歯の健康を維持するためには、年に1、2度の歯の検診を考えてみてはいかがでしょう?
文:佐藤まきこ
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