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水仕事をする頻度が高い人にとって、冬場のあかぎれは辛いでしょう。多くの人がハンドクリームで対策をしていますが、生活習慣を改善することも、あかぎれの予防や症状の緩和に効果的です。ハンドクリームを併用すれば、さらに効果が高まるでしょう。
今回は、あかぎれの原因と対策法をご紹介します。お肌に良い生活習慣を身に付けて、あかぎれのない綺麗な手で快適な日々を過ごしてください。
あかぎれは、角質層の水分や油分が失われ、皮膚の溝に沿って切れた状態を指します。亀裂が真皮層まで達して、赤く腫れ、出血する点が特徴です。あかぎれの主な原因としては、2通り考えられます。
油分は、皮膚表面を守るバリアになるとともに、角質細胞をくっつける接着剤の役割を果たします。しかし、油分が不足して角質細胞が剥がれると皮膚内部の水分が失われて乾燥し、角質細胞がさらに剥がれ落ちることで、亀裂が真皮層にまで達するのです。
皮膚の油分が失われる主な原因としては、①お湯で洗い物をする、②洗剤や石鹸の刺激が強い、③インフルエンザ予防で手を洗う回数が多いことなどが挙げられます。
気温が低い時期は、手足など抹消組織の血行が悪くなり、供給される栄養が少なくなることで傷ついた皮膚の再生が遅くなってしまうでしょう。あかぎれの予防に効果的な栄養素には、ビタミンA、C、Eなどが挙げられます。
あかぎれは、油分不足と血行不良の2つの原因によってもたらされる症状です。すなわち、これらを改善することが、あかぎれの緩和に繋がります。
手袋の着用は、あかぎれの予防と症状の緩和に効果的です。水仕事の際にはゴム手袋を着用しましょう。手の油分がお湯で洗い流されることを予防でき、洗剤の刺激から手を守ることができます。
また、ハンドクリームを塗った後に手袋をはめましょう。さらに、外出する際にも手袋の着用がおすすめです。外気に露出させ続けると、手の乾燥がさらに進んでしまいます。乾燥を防ぐためには、手袋が最も適しているのです。
食生活を改善して、あかぎれに効果のある栄養素を十分に摂取しましょう。あかぎれに効果のある主な栄養素は、ビタミンA、C、Eです。
ビタミンAには、肌の乾燥を予防するとともに、肌の抵抗力を向上させる効果があります。ビタミンAを豊富に含む食品は、ニンジン、カボチャ、ほうれん草などが挙げられるでしょう。
ビタミンCは、肌の老化防止と肌の弾力を保つ効果があり、ピーマン、柿、みかん、レモンなどがビタミンCを豊富に含む食品として挙げられます。
ビタミンEは、若返りのビタミンと呼ばれるほど、肌の再生効果が高い栄養素です。ビタミンEを豊富に含む食品としては、うなぎ、アーモンド、カボチャなどが挙げられます。なお、ビタミンは一度に大量摂取するのではなく、毎日継続して摂取するようにしましょう。
肌の再生を促す栄養素を手先に供給するためには、血流を改善させることが必要です。血流の改善には、適度な運動をおすすめします。有酸素運動は血管を拡張させるので、抹消組織にまで血液を供給する点で役立つでしょう。
また、入浴で体温を上げると血行が良くなります。熱いお湯より、ぬるめのお湯に長く浸かるとより効果的です。
あかぎれの予防や症状の改善は、日常生活のちょっとした部分を見直すだけで可能になります。寒いからといって体を動かすことを疎かにしていると、あがきれを悪化させてしまうかもしれません。特に食生活や血流の改善は健康維持にも繋がるので、ぜひ試してみましょう。