日本でもヨガの普及に伴い、チャクラという言葉が聞かれるようになってきましたが、どんなものなのか知らない人も多いでしょう。スピリチュアルな面もあるので、言葉のみで理解するのは少し難しいかもしれません。
今回はチャクラの正体、7つの意味と開き方を紹介します。感覚的に理解することで心と体に向き合うことができ、より充実した生活が送れるようになるでしょう。心を整え、健康を維持したいと考えている人はぜひ参考にしてください。
チャクラは、体に存在しているエネルギーの出入口を指します。サンスクリット語で車輪、回転という意味です。意識を集中させることでパワーやエネルギーが取り込まれ、血行を促進し、精神を整える効果を持っています。
チャクラは体の前面・背面に合計7つあり、これから1つずつ場所と特徴を見ていきましょう。第1チャクラは尾てい骨にあり、象徴色は赤(ルビー)です。生命力や現実を生きるという意味があります。
第2チャクラはおへその下にあり、象徴色は温かいオレンジです。自立心、創造性を意味します。第3チャクラは胃にあり、象徴色は温かい黄色です。自信、活力を象徴しています。第4チャクラは心臓で、色はエメラルドグリーンです。愛、感情、情緒という意味があります。
第5チャクラは喉にあり、象徴色はサファイアブルーです。コミュニケーションや表現力を特徴としています。第6チャクラは眉間にあり、色は藍色です。直感力やスピリチュアリティーを意味します。第7チャクラは頭頂部にあり、象徴色は紫です。高次元とのつながり、人生の目的という意味があります。
地からのエネルギーが第1チャクラから入ると、第2、第3チャクラと上昇して伝わっていき、第7チャクラに到達すると宇宙に放たれると考えられています。同時に、第7チャクラから、それぞれのチャクラへと下降しながら伝わっていき、やがて第1チャクラに到達して、エネルギーは地へと解放されるのです。
宇宙から受け取って地に放たれるエネルギーと、大地から受け取って宇宙に解放されるエネルギーが、らせん状に渦を巻きながら各チャクラに伝わっていきます。エネルギーの流れがスムーズに各チャクラへと伝わっていることを確認できると、心身ともに健康であるという証です。
チャクラを開くことは、チャクラの活性化を指しています。生きていればチャクラは開いているので、完全に閉じているということはありません。チャクラが正常に開いていれば、心身ともに正常でいることができます。
健康な人のチャクラは円形です。相手から見た場合には時計回りに回転していると言われています。チャクラを開くには、まず座禅を組み、目を閉じて大きく深呼吸することがポイント。リラックスできるまで繰り返し深呼吸をして、目を閉じたまま第1チャクラから順番に開いていきましょう。
第1チャクラは、尾骨に意識を集中させ、重心をぐっと下にかけて、体がちゃんと地についていること実感します。そして心臓の音を聞くようにしてください。熱い血液がドクドクと体中に巡っているようなイメージで、体がジワリと温かくなるまで継続します。
第2チャクラは、おへその下に意識を集中させ、第1チャクラで感じた血液がさらに体中を駆け巡り、下から上へエネルギーが上昇してくることをイメージしましょう。リラックスしながらも、体にウズウズした感じを体験する人が多いです。
第3チャクラは、胃腸に意識を集中させ、上がってきたエネルギーが胃の中で柔らかく広がることをイメージします。美味しい食べ物が胃の中に入ったかのように、自然と笑みがこぼれてしまう様子を想像してください。
第4チャクラは、心臓に意識を集中させます。心臓にまるで緑の草が生い茂っていて、ふわふわした絨毯のようになっていることを想像してください。草原の上で体を広げて寝転びながら、心地よい風を感じているイメージです。
第5チャクラは、喉に意識を集中させます。静かで美しい泉が広がっていて、カラカラの喉を潤すように、ひんやりと冷たい水が喉に満たされていく様子を想像しましょう。
第6チャクラは、額に意識を集中させてください。額は第3の目とも言われていて、これまでとは異なる世界や、今まで見えなかったものが見える目と言われています。見たかったものをイメージしてみましょう。
第7チャクラは、頭のてっぺんに意識を集中させます。頭上には広大な宇宙が広がっていて、第1チャクラから徐々に上がってきたエネルギーが、体を通って宇宙へと放たれるようなイメージです。
順番に行うことでエネルギーが滞りなく流れ、全身にパワーが満たされていくでしょう。そして最後に深呼吸をして、呼吸を整えたら終わりです。
今回はチャクラの正体、7つの意味と開き方について紹介しました。チャクラを感じる時間を持つことで、心を落ち着かせリラックスすることができます。すぐには実感できないかもしれませんが、諦めずにゆっくり続けていきましょう。
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