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子宮頸がんは女性特有で、発症率が高いがんです。しかし検診で発見しやすく、早期発見、早期治療の可能性が高いと言われています。そのため定期的に検診を受けて治療することが大切です。今回は子宮頸がん検診について紹介します。
子宮頸がん検診は、自治体の実施している健診や、人間ドックでも受けることが可能です。検診内容や料金なども説明するので、まだ一度も子宮頸がん検診を受けたことがない方は、ぜひ参考にしてください。
子宮頸がん細胞は、原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染から5~10年以上経過して増殖します。国立がん研究センターの調べによると、子宮頸がんは30歳〜40歳代の発症率が高く、10万人あたり40〜70人が診断されているため、若い女性は特に注意が必要です。
40歳以上では年々減少していますが、20歳〜30歳代では増加傾向にあります。しかし早期に発見し、早めに治療することで完治する可能性の高いがんです。20歳を過ぎたら、1年に1回は検診を受けるようにすると安心でしょう。
子宮頸がん検査の種類や内容、料金について紹介します。様々な種類があるので、医師や自治体に相談してみましょう。
また月経前1週間と月経期間を避けて予約したほうが良いです。正確な診断のため、膣内の洗浄や膣剤の使用は3日前より控えてください。食事は普段通りで大丈夫でしょう。
子宮頸部の細胞を採取して、顕微鏡でがんの有無を見分ける検査です。子宮頸部の粘膜を軽くなでるようにして細胞を取りますので、痛みはほとんどありません。検査は数分で終わります。
市町村が実施する検診の場合は無料〜2,000円くらいです。全額自費負担の場合は3,500円〜6,000円ほどかかります。また保険が適用される場合は3割負担で1,100円くらいでしょう。
組織診の手順は細胞診とほとんど同じです。細胞診で異常が見られた場合、がんの疑いがある部分から組織を切り取って顕微鏡で観察します。組織診は、細胞診に比べて痛みや出血をともなう場合があります。
全額自費負担の場合は4,000円〜1万円くらいです。保険が適用される場合は3割負担で1,200円〜3,000円ほどでしょう。
親指大の超音波の機器を挿入して、映し出される子宮全体や卵巣を観察し、腫瘍と周囲の臓器との位置関係や、別の臓器やリンパ節へ転移の有無を調べます。痛みは基本的には少なく、身体への放射線被爆などの心配もありません。
CT検査は、X線を使ってリンパ節転移の有無、肺、肝臓、すい臓など他の臓器に転移していないか、がんの広がりを調べます。痛みはありません。放射線被曝のリスクはありますが、身体にほとんど影響はないとされています。検査時間は20〜30分くらいです。
全額自己負担の場合は1万円〜1万2,000円ほどかかります。保険適用の場合は3割負担で3,000円〜4,000円くらいでしょう。
MRI検査は磁気を使う検査で、造影剤を注射しながら撮影するとより詳しい画像が撮影できます。肺、肝臓など遠隔臓器への転移の有無、リンパ節転移の診断や周辺臓器への浸潤(しんじゅん)の程度を診断する検査です。手術を行う際には、摘出範囲を決定するために効果的と言われています。
痛みはありませんが、狭い空間のなかで長時間大きな音が鳴り響く状態で行われる検査です。検査時間は40〜60分ほどかかります。全額自己負担の場合3万円〜5万円くらいです。保険適用の場合は3割負担で9,000円〜1万5,000円くらいでしょう。
子宮頸がん検診について紹介しました。早期発見、早期治療のために、自治体などの健診を利用して年に1回の健診を心がけてください。子宮がん検診は必ずしも痛いものではないので、安心して受けましょう。