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足の指にひびが入ると、痛みを伴うだけでなく、あらゆる場面で支障をきたします。例えば、着替えの際にストッキングが引っ掛かって伝線してしまったり、お湯がしみて入浴も満足に楽しめないかもしれません。実は、足の指がひび割れる原因は1つではなく、改善するための対処法も原因ごとに異なります。
今回は、足の指がひび割れる原因と対処法をご紹介します。ひび割れの状態を確認し、当てはまる原因を知ったうえで適切な対処法を実践しましょう。
足の指がひび割れる原因には、大きく3つの理由があります。症状を悪化させないために、原因を理解し、日常生活を振り返ってみましょう。
皮膚の乾燥は、足の指にひび割れを生じさせる原因です。特に、ボディーソープの刺激で角質層の油分が失われると、乾燥しやすくなります。
また、エアコンなどの暖房器具は、皮膚を乾燥させる大きな原因です。使用する場合は乾燥を防ぐアイテムと併用するなど、特に注意が必要になるでしょう。
本来、皮膚表面の角質は、乾燥や外部刺激で硬くなると自然に剥がれ落ちます。その後、新たな皮膚に生まれ変わるというサイクルです。
しかし、加齢やストレス、血液循環の不良などによって新陳代謝が低下すると、肌の再生能力が衰えます。蓄積した古くて硬い角質が乾燥することで、ひび割れにつながってしまうのです。
白癬菌とは、水虫・たむしなど皮膚糸状菌というカビによって生じる感染症を指します。感染した場合、皮膚が硬く粉を吹いた状態になりがちです。そして、水虫で硬くなった皮膚表面がさらに乾燥すると、ひび割れを起こしてしまいます。
また、放置しておくと指や爪に感染する可能性もあるので、足に違和感を感じたら放置せず、すぐ皮膚科に行くようにしましょう。
足の指に入ったひびを改善するために、すぐに実践できる対処法を3つご紹介します。原因に合った対処法を試してみてください。
乾燥によるひび割れには、何よりも保湿が大切です。化粧水をたっぷり染み込ませた後に、クリームを塗ることで水分が逃げないように閉じ込めると良いでしょう。
また、クリームを塗りながら行う足のマッサージもおすすめです。血行が良くなり、皮膚の再生が促進され、柔らかく弾力のある肌を保つことができます。
角質の蓄積によるひび割れには、角質の除去が効果的です。方法としては、削り取る方法と、薬剤で剥がす方法の2つがあります。
角質を削る方法では、専用のヤスリ、軽石、電動リムーバー、スクラブなどを用います。入浴して角質を柔らかくした状態で削り取るようにしましょう。ただし、削り過ぎると逆に角質が厚くなるので、注意が必要です。
一方、角質を除去する薬剤は薬局などで購入することができます。薬剤に足を浸すと、数日後には古い角質が剥がれ落ち、新しい肌に生まれ変わるでしょう。
水虫によるひび割れは、水虫を治療すれば改善することができます。水虫治療には、市販の塗り薬のほかにも病院で塗り薬や飲み薬を処方してもらう方法が挙げられるでしょう。
水虫で病院に行くことを恥ずかしがる女性は多いかもしれません。しかし、水虫は時間の経過と共に重症化し、周囲の人に移す可能性もあります。水虫の兆候を感じたら、早めに皮膚科を受診しましょう。
足の指にひびが入る原因は主に3つあり、改善するにはそれぞれの原因に合わせた対処法を行う必要です。特に水虫の場合は治療が必要となるので、ただのひび割れと思わず適切に処置しましょう。