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冬の季節病とも言えるあかぎれは、実は子供もなりやすいです。あかぎれの原因や対処法は、基本的に大人も子供も変わりません。しかし、大人には問題にならない小さなことが、子供には大きな影響を及ぼす可能性もあります。
今回は、子供にあかぎれが起こる原因と対処する際の注意点をご紹介します。子供の辛さを和らげてあげるために、ぜひ参考にしてみてください。
あかぎれは、手の角質が剥がれ落ちて亀裂が真皮層にまで達した状態を指し、主な原因として乾燥が挙げられます。子供に特有であるあかぎれの原因としては、以下の2点が考えられるでしょう。
1つめの原因は石鹸、シャンプー、ボディーソープ、洗剤などによる刺激です。これらの刺激によって、手の油分が無くなってしまい皮膚が乾燥します。子供の肌は刺激に対する抵抗力が弱いので、大人には問題ない刺激でも、子供には大きな影響を与えている可能性があるのです。
皮膚が乾燥すると痒みを感じがちでしょう。子供は無意識のうちに患部を掻いてしまうことがあります。その結果、あっという間に症状が進行して、あかぎれが起こるのです。
手洗いは、病気予防に欠かせません。特に冬場は、インフルエンザ予防として家庭のみならず学校などでも手洗いが励行されます。しかし、手洗いの方法を間違えると、手を乾燥させてあかぎれになってしまう原因にもなり得るでしょう。
あかぎれになりにくい手洗いのコツは2つあります。1つ目は、刺激の少ない石鹸を選ぶことです。家庭では、大人用とは別に、子供用の石鹸やハンドソープを用意しておくのも良いでしょう。
2つ目は、手を洗った後はハンカチでしっかり拭くことです。手を濡れたまま放置すると、水滴が蒸発する際に手の油分や水分まで奪ってしまいます。手を洗ったらハンカチを使って、手をしっかり拭く習慣を身につけさせましょう。
ハンドクリームは、あかぎれのケアに効果的です。しかし、大人用のハンドクリームを子供の手に塗るのはおすすめできません。
子供の手には、子供用のハンドクリームを使用しましょう。子供用のハンドクリームは大人用と比べて低刺激なので、敏感な子供の手にも安心して使うことができます。なかでも食品成分から作られたハンドクリームであれば、子供の口に入っても安全です。
また、ハンドクリームはお母さんが子供の手に塗ってあげましょう。その際、子供の手を触りながら肌の状態を観察してください。日頃から子供の手を観察していれば、小さな異変にも早く気づくことができ、症状が進む前に対処することができるでしょう。
子供の身体は、外部からの刺激を受けて抵抗力を身につけています。そのため、子供を刺激から遠ざけすぎないことも大切でしょう。
バランスの良い食事は、子供の抵抗力を高めます。あかぎれに効果的な栄養素は、肌の乾燥を予防するビタミンA、肌の弾力を保つビタミンC、肌の再生効果が高いビタミンEなどが挙げられるでしょう。
また、適度な運動は、血行を良くし代謝機能を高めます。その結果、手先などの抹消組織まで栄養素が届き、皮膚の再生機能が高まるでしょう。特別なスポーツをさせる必要はありません。屋外で積極的に遊ばせるようにしましょう。
子供のあかぎれは、大人以上に繊細に扱う必要があります。子供は大人の行動を真似る傾向があるので、今回紹介した内容を大人が率先して行うのも良いかもしれません。親子そろって、あかぎれのない手を目指しましょう。