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厚生労働省が2017年9月15日に発表した「人口動態統計」では、2016年の乳がんによる死亡数が14,015人で、30歳から64歳の女性では乳がんが死亡原因の1位であることが明らかになりました。
乳がん検査は、国の指針では40歳以上で2年に1回、問診とマンモグラフィ(乳房X線)検査を受けることが基本と言われています。市町村が行なう検診や、個人的にガン検査や人間ドッグで受けることも可能です。
今回は乳がん検査の料金と内容、種類といった基本情報を紹介します。乳がん検査を通して早期発見、早期治療を可能にし健康な生活を送りましょう。
乳がん検査の種類について見ていきましょう。検査にはメリットやデメリットがあるため、1種類だけでなく複数の検査を合わせて受けるのが望ましいとされています。
しこりがあるかどうか確認するための検査です。市町村で行なう集団検診や職域検査などで広く行われています。しかし、ある程度の大きさがなければ、しこりを判別できない点がデメリットです。問診と視触診は、合わせて10分〜20分くらいかかります。
乳房をレントゲン撮影装置で検査する方法です。早期発見には最も有効な検査方法と言われています。しかし、ガンだけでなく乳腺も白く撮影されてしまうため、乳腺が多い30歳以下の若年層はガンを発見しにくい点がデメリット。検査の所要時間は15分くらいほどです。
触診だけでは判別しにくい、しこりを発見することができます。マンモグラフィ検査と比べて被曝を伴わないので、妊娠中でも検査が可能です。また、乳腺は白く腫瘍は黒く映し出されるため、乳腺が多い30歳以下の若年層の女性に有効な検査と言われています。検査の所要時間は15分くらいです。
乳がん検診を受ける時にかかる料金について紹介します。自治体の検診などは、お得に検査を受けるチャンスなので利用してみましょう。
自治体が行っている住民検診でマンモグラフィ検査やエコー検査を受ける場合、40歳以上で2年に1回など諸条件をクリアする必要があります。料金は無料〜3,000円くらいです。
会社などが加入している健康組合の職場検診を利用して、エコー検査、マンモグラフィ検査を受けることができます。料金は無料〜1,000円ほどです。
一般の病院や人間ドックを利用する場合は、全額自己負担になる場合が多いようです。しかし、検査内容を自由に選べるメリットがあります。人間ドックの場合、超音波検査は4,000円くらい、マンモグラフィ検査は5,500円くらいです。
一般の病院の場合、診察料や初診料が加わるので、超音波検査もマンモグラフィ検査も2万〜3万円くらいとなります。
乳房に異常を感じて受診し、検査の必要ありと診断されたときは保険診療が可能。3割負担の場合、超音波検査は2,500円くらい、マンモグラフィ検査は3,500円くらいです。
乳がん検診の基本的な情報を紹介しました。乳がんは早期発見、治療をすることで、完治できる病気と言われています。自分に合ったがん検診を受けて健康管理をしましょう。