筋肉を程よくつけた、理想的な身体を維持している岩成(いわなり)さん。
ダイエットをするために、過酷な食事制限は必要ないと言います、今回は、そのための食事のコツなどを教えていただきます。
──岩成さんは、その体形を維持するために、食事にはどういうふうに気を遣っていますか?
やはり、体形の維持というだけでなく、健康に配慮する上でも、食を整える必要があります。食事は一汁三菜をバランスよく、しっかり食べる。まずは、栄養バランスと栄養量を意識して、三食しっかり摂ることが重要です。
僕は、タンパク質と炭水化物、野菜の食物繊維やビタミンB群も、摂取することを心がけています。
──よく言われることですが、やっぱりバランスのいい食事は、重要なんですね。それでは、炭水化物や肉類はダイエット中でも食べていいのですか?
僕は炭水化物を、夜にはあまり摂らないようにしています。でも、全く摂取しない、いわゆる炭水化物抜きダイエットは、個人的には身体に良くないと思っています。
炭水化物を摂るなら、目的に応じて、摂取する量を1日で決めておいて割り振れば、全く問題はありません。玄米、ライ麦パン、全粒粉パンなどは、他の炭水化物と比べると太りにくいので、オススメですね。
そして、肉類は意識して多めに食べています。トレーニングで壊れた筋肉の、繊維を治す材料がタンパク質ですからね。筋肉がつく原理は「かさぶた」と同じです。筋トレで繊維が切られてしまうと、人間はそれを自然治癒力で修復しようとします。
その時に繊維が太くなるんですね。そこにタンパク質が必要になります。また、タンパク質は、肌などの美容にも必要になってきますね。
──タンパク質って、肉の繊維を太くしてくれるんですね! 知らなかったです。その他に、何か食事をする上で、気をつけることはありますか?
仕事が忙しい人は、筋トレできなくても、せめて食事だけでも管理できるといいですね。太りたくない人は、夜には炭水化物をなるべく控えるとか、食事の間隔を空けすぎないようにするなど、ちょっとしたことでも変わります。
タンパク質の量は、多く摂取しても、そんなに気にしなくて大丈夫です。脂質も必要な栄養素ですので、適度に摂っているぶんには、全く問題はありません。
──おぉ〜! なんかダイエットって、我慢の連続のようなイメージだったのですが、食事制限がそこまで厳しくないのなら、やれそうな気がしてきました!
皆さんもご存じのとおり、大前提として、エネルギーを摂取したなら、同じ分だけエネルギーを消費しなければなりません。
人間には基礎代謝力があるので、じっとしていてもエネルギーを消費してくれるのですが、やはり現代人は、高エネルギーの食べ物を多く摂取するため、適度な運動は必要になりますね。余剰エネルギーをどう燃やすか。それを燃やしきれないと、太ってしまいますね。
──お話を伺っていて、それだけ普段から、自分を追い込んでいると、リラックスしたくなる時もあると思うのですが、どうやってリフレッシュするんですか?
肉体的なリラックスは、お風呂で湯船に入ることですね。それでだいぶ疲れはとれます。睡眠時間は6時間ほどです。睡眠をしっかりとると、筋肉の成長にも、ダイエットにも、とても良いです。
そして、僕にとっての精神的な息抜きは、カフェに行くことですね。カフェに1人で行って、ブラックのアイスコーヒーを頼んで、ボーっとするのが好きです。心地よい空間で、ボーっとするだけで、いいリフレッシュになっています。
何もしないでダラダラする日はないですね。仕事が楽しいので、スケジュールが空けば、お客様の予約や打ち合わせを入れてしまいます(笑)。パーソナルトレーナーの仕事は、自然体でやっているというか、ライフワークとしてできていますね。
とは言っても、しっかりOFFも取ります。買い物に出かけたり、友人と遊びに行ったり……。「仕事も全力、遊びも全力」、これが僕の人生を充実させる秘訣かなと思います。
次回は、岩成さんが身体を維持するために、どのようにメンタル面を管理しているかについてお話を伺います
語り手:リズムアンバサダー 岩成隆邦
写真:大城士武
取材・文:杉本有輝
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