30~40代までの若い世代に起こる「若年性高血圧」が今、増えており、それが原因で若い年齢でも脳内出血を発症する人が多くいるそう。
特に30代男性は既に23.1%の人が高血圧であり(厚生労働省調べ)、また30〜40代で高血圧になると認知症リスクも高まるといわれています。決して他人事とは言えない若年性高血圧を引き起こしている要因について迫ってみましょう。
ファストフード店の食事や、スナック菓子などのジャンクフード、コンビニ食が当たり前になった現代では、濃く味付けされたものが好まれる風潮にあります。そんな食生活の変化で、自然と私たちの塩分摂取量が増え、身体にも影響を与えています。
また、醤油や味噌など、日本食に欠かせない調味料は塩が使われているものが多く、もともと日本人は塩分を摂る量が多い傾向にあります。ですのでなおさら、自宅で調理する際は味付けを薄めにする、普段からジャンクフードを食べ過ぎないようにするなど意識するようにしましょう。
ストレスが溜まると、人の身体は緊張状態になり、交感神経を刺激します。すると、興奮状態になって血管が収縮してしまい、体内で血液が流れるときの圧力がどうしても高くなってしまうのです。
満員の通勤電車や会社での人付き合い、近所や子どもとの人間関係などのちょっとしたストレスが、私たちの身体に少なからず影響を与えていることは否定できないでしょう。
運動習慣があると心臓や肺などの機能が高まりますが、運動をしていないとそれらの機能が衰えやすくなり、ストレスや食生活などの悪影響を大きく受けてしまいます。激しい運動を行う必要はなく、少し身体が温まる程度のウォーキングやサイクリングなど、有酸素運動を定期的に行っておくと良いでしょう。
また、普段からエスカレーターではなく階段を使うといった、身体を動かす小さな心がけも大切にしたいものです。
若年性高血圧を予防するには、日頃から血圧を測定して記録しておくことが効果的。毎日同じ時間に測ることを習慣にすることで、少しの変化にも気づきやすくなり思わぬ病気の早期発見にも。データとして残しておくことで、病院を受診する際にも役立ちます。
血圧を管理するには、医療機器として高い信頼と評価を得ているオムロンの上腕式血圧計がおすすめです。 チューブレスで装着から測定、収納まで簡単にでき、スマートフォンアプリで血圧のデータもチェック可能。
「高血圧」というと高齢の人がなるもの…といった思い込みは、もう古いかもしれません。30~40代の若いころから血圧にも注意を向けて、高くならないように気を付けていきたいですね。
文:佐藤まきこ