月に1度の月経。この月経に痛みが伴うと毎月のストレスになりますよね。
しかし日々の生活の中にもケアできることはたくさんあります。
・月経前
・月経中
・月経後
とそれぞれの時期に合わせたセルフケアをお伝えしたいと思います。
その前に、漢方的に考える’’月経痛’’についてお話します。
《不通則痛》という原則があります。
これは《通じていないと痛みになる》という意味で、もっと簡単にいうと《血流が悪いと痛みにつながる》ということです。
なぜ血流が悪くなるのか。
それはストレスや冷えによるものが多くなっています。
ストレスが多い方は・・
特に生理前に不調が起こりやすくなります。
イライラする、憂鬱になる、おなかや胸が張るなどの症状がみられます。
冷えがたまっている方は・・
頑張って温めようとしてエネルギーを使うため疲れやすくなります
お腹や腰、手足が冷たく、むくみやすい人に多いです。
ではどうすればストレスを流し身体をあたため血流がよくなるのか?を見ていきましょう。
まず月経前です。
・伸びやかな生活
・深呼吸
・よく寝る
・香りの良いもの
身体の流れをよくするといいので、伸び伸びと生活することを意識します。ストレスになることをさけるのはもちろん、ヨガやストレッチなどで全身をつかって巡りをよくしましょう。忙しいときには深呼吸をしたり、スッキリした香りのアロマなどを取り入れるのもいいですね。
また、月経前〜中はよく寝ることを心がけてください。血は夜につくられると考えるため睡眠をしっかりとることで身体の乾燥も防げます。
食べ物としては、香りのよいものをとりいれてみてください。例えば香草や柑橘類、お茶だとジャスミン茶やミントティーがおすすめです。
次に月経中です。
・冷やさない
・温かい食事
・シナモンや黒糖などちょい足し
月経中は冷やさないことに徹底する!お腹・腰はもちろん、首元、足首なども冷やさないようにしましょう。特に足首をあなどってはいけません。足首を温めるだけで全身ポカポカしてきます。食事は生のものよりも加熱したものを選びましょう。そして薬味を一緒にとってみてください。生姜やねぎ、シソなどは身体を温め流れもよくしてくれます。お茶だと紅茶やルイボスティーにシナモンや黒砂糖をいれるのがおすすめです。
最後に月経後です。
・血を補う
・滋養のつくもの
・色の濃い食材
経血をだしきっているので血を補い身体に潤いを与えます。滋養のつくものを食べましょう。鳥を煮込んだスープなど身体も温まり元気もでるためおすすめです。血を補うものとしては、ほうれん草や人参、なつめ、イチジクなど赤・緑・黒色の食材に多くあります。月経後のおやつにはドライフルーツやナッツで一休みも良いですね。
月経時期に分けてお話しましたがいかがでしょうか。
現代では、夏でも涼しく過ごせる冷房や、簡単に食べることのできるインスタント食品など、大変便利な環境になっております。しかしその分、自然と反していることも多く、自分自身での体調管理が不可欠となります。
管理するにはまずは知ることからスタートです。
自分自身のカラダの声をよく聞いて、ご自身にあったセルフケアを取り入れてください。
山口りりこ
薬剤師・国際中医師・国際薬膳師
漢方薬局に勤務し漢方相談に従事。
現在はフリーの薬剤師として漢方や薬膳を広めるべく、飲食店やエステサロンのメニュー監修を行う。
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