肌トラブルの多くは、乾燥が原因です。シワ、テカリ、シミに至るまで、原因をたどれば、どれも「乾燥肌」が根底にあるのです。乾燥肌の原因と、乾燥からくる肌トラブルのメカニズムを、ご紹介します。
「肌がキュッといわなければ洗った気がしない」という方は、意外と多いのではないでしょうか?しかし、それはすでに洗いすぎの状態です。毛穴の中の汚れが落ちているということと、表面の脂分がなくなることでは、まったく洗いあがりが異なります。
クレンジングオイルやクレンジングミルクを使う場合、ほとんどの方が、そのあと洗顔料を泡立てて顔を洗いますが、近年ではこうした泡の洗顔をおすすめしないという意見も多く出てきました。
泡で洗顔をすると、必要な表面の皮脂までが流れてしまい、脂分が足りなくなるのです。毛穴の中の汚れを浮かせて落としてくれるオイルやミルクでのクレンジングは、1~2分で終了し、皮脂を奪ってしまう泡洗顔を4~5分かけてしっかり洗う…。これでは、汚れは落ちていないのに皮脂は落とされてしまう、洗いすぎの状態となるのです。
また、シャワーやお風呂に入ったついでに、メイクを落としていませんか?寒い季節は、夏よりもお湯の温度が高くなっています。そうした温度が高めのお湯でクレンジングや泡洗顔をすると、肌の脂分はどんどん流れていってしまいます。
保湿のために美容液やオイルなどを使うことはもちろんですが、化粧水をたっぷりと肌に与えてあげてからでないと、どんなにいい美容液を使っても効果は半減してしまいます。
まずは、水分をたっぷり与えることが重要です。
乾燥が原因の肌トラブルは、本当にさまざまです。
その代表は「シワ」。水分と脂分が不足して、肌にハリがなくなることでシワになります。その結果、「くすみ」にもつながります。「シワ」や「くすみ」は、水の入っていない水風船といったところでしょうか。透明感のある肌は、水分がつくっているのです。
意外かもしれませんが、「シミ」も乾燥が原因のひとつです。
水分が不足すると、新陳代謝がうまく機能しなくなり、肌の生まれ変わりのサイクルが遅くなります。そうなると日差しを浴びた際、メラニンを受けた肌細胞が、うまくはがれ落ちず肌にとどまり、シミを作ってしまうのです。
また、古くなった角質がとどまると、毛穴が開いていき「たるみ」の原因にもなります。
ほかにも、乾燥しているのにテカる…と、自己判断で「混合肌」だと思っている方は、そのほとんどが「乾燥肌」なのです。
肌は、水分と脂分のバランスがとれてこそ、よい状態といえるのですが、洗いすぎや乾燥などで必要な皮脂や水分が不足すると、肌は「脂分が足りていない!」と思って皮脂を必要以上に出します。これがテカリの原因です。
このように、肌トラブルの多くは乾燥が関わっています。乾燥を防ぐスキンケアを取り入れることで、肌トラブルの多くは改善・予防できるのです。
文:Nao
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