寒い季節に温かいお風呂に浸かる時間は、まさに極楽タイム。でも、お風呂から上がったら、なぜか疲れがどっと出るときと、目が冴えわたるとき、ウトウトと眠くなるときなど、さまざまな状態になりませんか?
それは湯船のお湯の温度によって、私たちの身体に及ぼす影響が異なってくることが一因です。
今回は、入浴による効果を温度別にご紹介します。
最初に「少しぬるいかな」と思う程度の温度が約38度。熱い温度では長時間浸かっているのがつらいですが、38度なら10分以上の長めの時間、入浴することができます。
ゆっくり時間をかけて身体を温めていくため、やがて緊張状態の交感神経を鎮め、副交感神経が優位になりリラックスできます。日頃の疲れをとり、心身を休められる入浴温度です。
お気に入りの香りの入浴剤を入れたり、アロマキャンドルを焚きながら入れば、よりリラックス効果が高まるでしょう。
少し「熱いかな」と感じる温度が、約42度。38度の入浴とは逆で、かなり高温になると副交感神経よりも交感神経のほうが優位になってきます。
そのため一日の初めとなる朝に入浴する方におすすめの温度。目が覚め頭も冴えわたってくるでしょう。朝にシャワーを浴びる方も、少し熱めと感じる温度で浴びると効果的です。
ただ気をつけたいのは、一日の終わりの入浴時。寒い季節は熱めのお風呂に入りたくなりますが、高温のお湯に入ると身体の疲れがあまり抜けず、身体も心も緊張状態が続いてしまいます。
「じっと浸かっているのが大変」と思う、45度とかなり高温での入浴は腰湯におすすめです(こちらに関してはかなりの高温ですので、個人差を考え、無理のない範囲で行ってください)。
みぞおちくらいの高さまで湯を湯船にはり、そこに入浴します。上半身は冷えないようにタオル等をかけておきましょう。
10~15分もすればじわじわと身体が熱くなり、汗をかいてくるはず。全身の血行がよくなるため、冷え性改善や体調を整えるのにも適しています。
最後は足元に冷水をかければ、体温が持続して温かさが長く続きます。
注意すべき点は、高温で肩まで浸かるような入浴は、心臓や身体に大きな負担をかけるため避けるべきということ。45度のような高温は腰湯または足湯にのみ利用してください。
疲れをとりたいと思ってお風呂に入ったのに、入浴後に疲れが出ては元も子もありません。温度によってもたらされる効果を知って、上手に目的に合わせた入浴を行いましょう。
文:佐藤まきこ
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