どんなに親しい仲であっても最低限のエチケットとしてきちんと対処しておきたいのが、口臭ケアです。年齢を重ねるほど臭いはきつくなるのに、本人は自覚しづらいのが難点です。
ここで改めて、口臭を悪化させてしまう日常生活における3大習慣をピックアップ。なぜ口臭をきつくしてしまうのか、そのメカニズムに迫ってみます。
お酒を摂取すると、体内でそれが分解される過程でアセトアルデヒドという物質が生まれます。これは毒性の強いもので、蓄積されると刺激臭となってしまいます。
またお酒自体ももともと強い臭いを持っているため、たとえばキムチや納豆など臭いのきつい食べ物を食べるとしばらく口にその臭いが残るのと同じで、口臭の原因となります。
さらに、アルコールを体内で分解するためには大量の水が必要となるため、これによって唾液の量も減少して口臭がひどくなることも考えられます。
口臭の一番の原因となるのは、歯と歯の隙間にたまった歯垢です。ここに雑菌が多く繁殖することになり、悪臭を作り出すことになってしまうのです。
そのため、通常の歯ブラシによるブラッシングはもちろんのこと、フロスを使うことが大切です。
歯と歯の間につまった歯垢は歯ブラシではなかなか除去できないため、フロスを使うことを多くの歯科医師が奨励しています。
フロスを日常的に使うと、日本人の多くがかかりやすいといわれる歯周病予防にもつながります。
睡眠中は、水分を摂ることもなく、また唾液の分泌が少なくなっているため、口内で雑菌が繁殖しやすいゴールデンタイムです。だから寝起きは特に口臭がひどくなりやすいのですが、そこで朝食を摂らないのはNG。
唾液には口の中で繁殖した菌を抑える力があるため、食事をすることは口臭予防になるのです。だから、最も口臭がひどくなる朝に食事を摂らないのは、おすすめできません。たとえ歯を磨いたとしても口臭を抑えきれないかもしれないからです。
周囲の人にこっそり「口臭が…」なんて思われないためにも、これらの習慣を見直してみませんか?
文:佐藤まきこ
関連特集:
Rhythm内の「オーラルケア」に関する、記事はこちらから