インドの叡智アーユルヴェーダの代表的な治療法といえば、「食餌療法」。
食べ物が私たちの健康を作るという「医食同源」を体現するレシピが、アーユルヴェーダでは多く存在しています。
そして、アーユルヴェーダの食餌療法で最も特徴的なのが、「スパイス」を多く用いること。スパイスの効果を実感できるレシピで、アーユルヴェーダ的食生活を実践してみましょう!
スパイスの効能を実感できる、アーユルヴェーダの主要な消化促進剤です。普段の調味料として用いるのはもちろん、食前にスパイスティーとして飲むことで、更に消化力をアップさせます。
・アーマ(老廃物)を燃焼させ、アグニ(消化力)を促進させる
・過剰なカパ(詳しくはこちら)のバランスを取り、肥満を防止する
・コレステロールを調節
・食欲増進効果
○材料
・黒コショウ
・長コショウ
・しょうが
※すべて粉末のもの
○作り方
同量を手で混ぜ合わせれば完成。長コショウがない場合は、山椒で代用しても◎。
食前に飲むことでアグニ(消化力)を促進し、栄養の吸収力をアップさせることができます。食事の15~30分ほど前に、少しずつすするように飲みましょう。
○作り方
トリカトゥ小さじ1/2と、はちみつ小さじ1をカップに入れ、白湯を注げば完成です。
カレーは、多くのスパイスを摂れるアーユルヴェーダの代表食。野菜もたくさん摂れますし、スパイスの香りが食欲を誘いますので、夏バテのときにもおすすめですよ。
・ツナ缶 1缶
・しょうがのすりおろし 小さじ2
・ニンニクすりおろし 小さじ2
・玉ねぎ 中1個
・人参 1/2本
・ピーマン 2個
・しめじ 1/3株
・塩コショウ 適量
・クミン(パウダー) 小さじ1~1.5
・トマト缶 1/2缶
・水 100㏄
・ミックスビーンズ 1/2缶
・ガラムマサラ 小さじ2
・カレー粉 大さじ4
・トマトケチャップ 大さじ2
1 中火で熱したフライパンにツナ缶の油をひきます。匂いが気になる方は、ギー(バターオイル)を使っても◎。
2 しょうがとニンニクを加え、香りが立つまで少し炒めましょう。
3 1~1.5cm角に切った玉ねぎ、人参、ピーマンと、ほぐしたしめじを入れ、塩コショウをふって炒めます。
4 野菜がしんなりしてきたら、クミンを入れて一緒に炒めます。クミンの香りが立ってきたらツナも加えましょう。
5 少し炒めたら、トマト缶と水を入れて煮込みます。煮立ってきたら弱火にし、10~15分ほど煮ます。
6 野菜に火が通ってきたら、ミックスビーンズを加え、2分ほど煮ます。
7 ガラムマサラとカレー粉を入れて味を調えます。辛味が苦手な方は、ガラムマサラを控えめに。
8 トマトケチャップと塩コショウで味を調えて、完成。
これからの季節、夏バテ防止のためにも、是非これらのレシピに挑戦してみてください。スパイスの効果を実感できるレシピで、おいしく健康と美しさをサポートしていきましょう。
文:erica