「Oshandi(オシャンディ)」とは、インドで「光を運ぶもの」という意味を持つ言葉。この言葉は、アロマテラピーで用いるエッセンシャルオイルの効果を完全に表しているといわれています。
なぜなら、エッセンシャルオイルの原料である植物は、太陽の光を浴びて育ち、光の作用によって植物細胞の中にオイルのすべての香りと効能が貯蔵されるから。光によって貯蔵された成分が抽出されてエッセンシャルオイルとなり、私たちの心身に良き影響を与えてくれるからなのです。
また、インドの叡智の結晶であるアーユルヴェーダでは、ドーシャに合わせたエッセンシャルオイルを用いることで、私たちの心身のバランスを整え、健康を促進してくれるといわれています。
本来の健康を手に入れるためには、まず自身のプラクリティ(生まれ持った体質)が、3つの体質論であるドーシャのうちどれに属するかを理解することが必要です。そして、その上で、ご自分が属するドーシャのバランスを取るような食生活や習慣的なケアを行うことが大切とされています。
アロマテラピーによるケアも、ドーシャに合わせたエッセンシャルオイルを選んであげることで、さらに効果をアップさせることが可能。以下に、それぞれのドーシャにおすすめのエッセンシャルオイルをご紹介します。
軽くて冷たい動性のヴァータの性質を持つ人には、甘くて温める効果があり、神経や精神を落ち着かせる効果もあるエッセンシャルオイルがおすすめ。
強い香りを持つエッセンシャルオイルは、ヴァータの性質を悪化させる可能性があるため控えましょう。
クラリセージ
ゼラニウム
シナモン
サイプレス
クローブ
ジャスミンAbs.
オレンジ・スイート
ローズAbs.
サンダルウッド
温めたセサミオイルに好みのエッセンシャルオイルを混ぜて、ゆっくりとマッサージ。静かな部屋で、ゆったりとした気持ちで行うと◎。
鋭く強烈な熱性のピッタの性質を持つ人には、甘いか、少し渋いか苦く、身体を冷やす効果のあるエッセンシャルオイルがおすすめ。
また、興奮状態や怒り、反抗心を鎮めて情緒のバランスを取ってくれるものも積極的に取り入れると良いでしょう。
カモミール
ジャスミン
レモングラス
ミント
ローズAbs.
ローズウッド
サンダルウッド
月が綺麗に輝く夜、ディフューザーなどで好みの香りを部屋に拡散させ、静かに瞑想を楽しみましょう。
陰の力を持つ月の光は、身体をひんやり冷ましてくれるといわれています。
冷たくて重く、安定したカパの性質を持つ人には、少し渋いか苦く、辛くスパイシーで、温める効果のあるエッセンシャルオイルがおすすめ。
身体と精神をピリッと刺激してくれるような効果があるものを意識して取り入れるとよいでしょう。
ユーカリ
パチュリ
セージ
シナモン
ローズマリー
やる気が出ないとき、身体が重く怠いと感じるときに、熱めのお湯(42~43℃くらい)を張った湯船に好みのエッセンシャルオイルを入れて入浴すると◎。
また、仕事中に眠くなってきたときに、ハンカチなどにたらして匂いを嗅ぐと、頭をスッキリと目覚めさせてくれます。
アロマテラピーをさらに効果的に実践するためにも、ドーシャに合わせたオイル選びを楽しんでみてくださいね。
文:erica
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