自律神経が乱れると生活に様々な影響を及ぼしますが、実はダイエットにも影響があります。乱れによって、太りやすくなるだけでなく、痩せにくくなると言われているのです。ダイエットを成功させるには、まずは自律神経を整えることが重要になります。
今回は自律神経とダイエットの関係に加えて、自律神経のバランスを整えるために大切な栄養素8つをご紹介していきましょう。
自律神経は、内臓の働きや、代謝、血流をコントロールする大切な役割を担っています。交感神経と副交感神経が交互に、活発な状態で動いているのが理想です。しかし副交感神経というのは非常にデリケートで、嫌なニュースを見たり聞いたりした程度でも働きが鈍くなってしまうと言われています。
バランスが乱れることにより体の機能が落ち、代謝が滞ってしまうのです。そして脂肪として溜め込まれやすくなるため、太りやすくなってしまいます。
自律神経を正常化するために重要な栄養素8つを見ていきましょう。
ストレスからの抵抗力を高める効果がある栄養素はビタミンAです。自律神経は、精神的ストレスで乱れてしまうことがあるため、ビタミンAを摂ることで、自律神経失調症などの改善に大きく役に立つでしょう。
ビタミンB群は、神経を正常に働かせて自律神経を整える働きがあります。ビタミンB群とは、ビタミンB1・B2・B6、B3ともいわれるナイアシン、B5のパントテン酸、葉酸、ビオチンの総称です。
ビタミンB群の各栄養素は、お互いに助け合うことで機能が高まるので、何か1つでも摂取できていれば良いというわけでなく、バランスが大切です。バランスが悪いと、足りないビタミンB群栄養素の欠乏を起こすこともあるので気をつけましょう。
ビタミンCはアドレナリンという抗ストレスホルモンを作る役割があります。精神的ストレスが起こると、勢いよく消耗されてしまう栄養素です。そのため精神的ストレスがある状態で、ビタミンCが不足しているとストレスに打ち勝つことができなくなってしまうのです。
ビタミンEは血管を拡げ、血液の循環をよくする役割があります。血管が広がると副交感神経が刺激されるため、体をリラックスさせる効果が期待できる栄養素です。またビタミンEには、ビタミンAやBなどの体にある有機物質を酸化させないようにする働きがあります。
カルシウムは脳神経の興奮を抑え、心を落ち着かせる働きがある栄養素です。砂糖の過剰摂取はカルシウムを排出してしまう恐れがあるので、注意をしましょう。
マグネシウムには、神経の高ぶりを抑制する働きがあります。バランスの良い食事を摂っていれば、マグネシウムが不足してしまうことはあまりありません。しかしアルコールはマグネシウムを消費してしまうので、普段からお酒を飲む機会が多い人は注意しましょう。
鉄分は、自律神経には大切な栄養素です。鉄分が不足すると、セロトニンなどの神経伝達物質が生成されなくなってしまい、様々な症状が起こりやすくなります。ちょっとしたことでもクヨクヨしてしまう、長時間憂鬱な気分になってしまう、眠りにつきにくくなるなどの症状です。
また、立ちくらみやめまいを引き起こすこともあります。女性は生理による出血が毎月あるため、意識的に鉄分を摂取しましょう。
亜鉛という栄養素は、脳の神経伝達に大きく関わりを持っています。脳の正常稼働の大元は亜鉛です。不足すると、自律神経失調症やうつ病のような症状が出てきます。具体的には疲れ、食欲不振、倦怠感などです。
体がアルコールを分解しようとするときに、亜鉛が消費されます。またレトルト食品や冷凍食品は亜鉛の量が少ないと言われているので、既製の食品ばかりを摂りすぎないようにしましょう。
今回は自律神経とダイエットの関係と、バランスを整えるために大切な栄養素を紹介しました。8種類の栄養素はどれも欠けることのできないものばかりです。栄養素を偏りなく摂るためにはサプリなどに頼りすぎるよりも、バランスの良い食事を3食摂りましょう。