グルメ雑誌や旅行サイトなど、レストランの評価や格付けはさまざまに行われていますが、その中でも世界的なグルメアワードのひとつが「アジアのベストレストラン50」。
ミネラルウォーターブランドのサンペレグリノとアクアパンナがスポンサーを務め、アジアのダイニングシーンで活躍する専門家たちの投票によって、日本やシンガポール、香港、インド、スリランカなどのアジアエリアで活気あふれる優れたレストランを選出するというものです。
2月末に発表された2016年のアワードでは、BEST50のうち日本の店が10軒もランクインしました。世界が熱い視線を送る、そんな、今ホットなレストランをいくつかご紹介しましょう。
昨年に続き「アジアのベストレストラン50」で2位を獲得し、「日本のベストレストラン賞」も受賞。さらに昨年は「世界のベストレストラン50」で8位と、各賞の上位に選ばれた日本唯一のレストラン。
オーナーの成澤由浩シェフは、日本の里山にある豊かな食文化を敬い、料理を通した環境問題も提起していることで知られ、“イノベーティブ里山キュイジーヌ(革新的里山料理)”という独自のジャンルを確立しています。
『ミシュランガイド東京』で4年連続で三ツ星を獲得し、数々のグルメアワードでも華々しい受賞歴を誇る伝統的な日本料理店。“季節の恵みを味わう”という日本料理本来の姿に忠実に従い、四季折々で自然がおりなす表情を見事なまでに器の中に再現しています。
岸田周三シェフは、パリの三ツ星レストラン『ラストランス』で修業し、シェフに次ぐポジションであるスーシェフに就任した実力の持ち主。帰国後開いた自身の店『カンテサンス』は『ミシュランガイド東京』でも三ツ星を獲得している、美食家も納得の正真正銘の本格レストランです。
そのほか、2016年のランキングで初めてBEST50に選ばれたのは、福岡・西中洲にあるフレンチレストラン『ラメゾンドゥラナチュールゴウ』、東京・神保町の日本料理店『傳』、京都・東山の老舗料亭『菊乃井本店』の3軒です。
せっかく日本にいるのですから、機会があれば、こんなレストランに一度は足を運んでみてはいかがでしょう?
文:佐藤まきこ