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血が精神状態にも影響を与える?経絡整体師が解説する東洋医学からみた“血” Vol.3

血が精神状態にも影響を与える?経絡整体師が解説する東洋医学からみた“血” Vol.3

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血が精神状態にも影響を与える?経絡整体師が解説する東洋医学からみた“血” Vol.3

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瘀血レス!健康な「血」を作る方法

みなさんこんにちは!経絡整体師の朝井麗華です。

早いものでもう11月。これからどんどんと冬に向かっていきますね。シリーズでお届けしております「血」。前回までに中医学でいう「血」と「気」の関係、またそのバランスの乱れで起こる不調についてご説明しました。今回はその改善方法を具体的にお伝えします。

「血」と「気」のバランスの乱れから発生する瘀血

前回の記事でご自身の「血」の状態を把握できましたか?
・気虚・・・気の量が不足していて血が作れない
・血虚・・・血が足りない
・血瘀・・・血の流れが悪い・血が停滞している状態

前回、気虚・血虚の場合はまずは「補気(「気」のエネルギーを食事や身体のケアなどから補給すること)」とお伝えしました。その段階で不足している「気」や「血」を補えれば良いのですが、そこをすでに通り過ぎた「血瘀」状態に至り、さらに瘀血(おけつ)が出来てしまっている人は少なくありません。

瘀血とは、血栓のような物質、病気につながる産物のこと。これができると血液の正常な滋養作用が失われ、健康からは程遠くなる一方です。瘀血をなるべく早い段階で無くすこと、また出来ない・溜めない体質を作る事が不調の改善、重い病気にまで至ることを防ぐ方法です。

瘀血が出来る原因は人それぞれ

では、どんなことがきっかけで瘀血が出来てしまうのでしょう。中医学でいう「気血」のエネルギー不足が瘀血発生の前段階だとお伝えして参りましたが、日本人の私たちにとっては不慣れな概念なので少し分かりづらいですよね。では具体的に、身近で起こり得る例を挙げていきます。ぜひ前回の記事も併せてお読みください。

1.ストレス

中医学では「血」の生成は「心(心臓)」が司り、精神活動も支えています。よって、ストレスがかかると気は乱されて、機能が低下していきます(=気虚)。すると連動して「血虚」となり、それが長期に渡るといずれ瘀血が生じます

2.食生活

物事すべては陰と陽の両極があり、食材のほとんどはそのどちらかの気を持っています(中には真ん中の〝中庸〟のものもありますがここでは触れません)。人は自分が〝中庸〟でいられるように、陰と陽の不足分を取り入れることで気(エネルギー)のバランスを保ちます。(人によって効くもの、そうでもないものがあるのはこういった理由です!)

そうすることで身体は正常に機能させられますが、食の好き嫌いによる偏食、忙しさにかまけた不規則な食生活などによって陰陽バランスや栄養状態が続くと、「血」の生成にとって悪条件となり瘀血が生じます。特に、脂っこい食事や過度な飲酒は血液自体の質の低下を招くため瘀血の大きな原因となります。

3.喫煙

ニコチンは脈拍を早めたり、血圧を上げたり、血管を収縮させる作用があるため、非常に心臓に負担をかけます。人間の心臓は生命維持のため全身へ血液を送る役目ですが、喫煙者のそれをまかなうためには非喫煙者の何倍も働かなくてはなりません。「心(心臓)」が疲弊すればするほど瘀血が作られる体質へと傾きます。

4.内臓機能低下

中医学では「血」の生成には「気」と「脾・肺・心・肝」が深く関与すると説きます。

まず食事などから得た栄養を「脾」が体内を巡るためのエネルギーと変え、それと「肺」の呼吸が取り込む新鮮な空気(清気)が合わさり、そこへ「心」が働きかけ「血」となります。全身へ血を送り出すのは心臓ですが、全体の血量のバランスは「肝」が取ります。

中医学は専門用語が多く概念も難しいためかなり簡易的に説明しましたが、このように部分的に切り取って見ても「血」には様々な内臓がかかわるので、どこかひとつでも内臓機能に問題があれば瘀血が生じます。

5.高血圧

中医学では高血圧の原因は「血瘀」と考えられています。血行不良や瘀血が引き起こすと考えられているのです。上記1~4にも含まれる症状である高血圧。瘀血の温床です。降圧剤の力を使って血圧だけを下げても体質は「血瘀」のままですから瘀血が改善することはありません。

いかがでしょう。心当たりがある方も多いのでは?

これらが長期に渡れば渡るほど瘀血が生成され、いずれ重い病に至る可能性が高まります。早期に意識を変えていただきたいものです。

冬の滋養法

最後に健康になる冬の過ごし方をお伝えします。今年は11月7日「立冬」を境にいよいよ冬が始まります。血の不調もきちんと季節に見合った過ごし方をしながら防いでいきましょう!

中国最古の医学書、黄帝内経にはこのようにあります。

「冬の三ヶ月(11月の立冬~1月)を閉蔵(へいぞう)と言う。万物が静かに沈み消極的になる時である。すべてが収納され、貯蔵されておく時期で、決して発散してはいけない。この時期は早く寝て早く起きる。陽気も深く貯蔵されているから、心身共に活動的になってはいけない。運動などで発汗するなど絶対だめである。もしこの時期に発汗したり、酒を飲んで一時的に陽気を多くし、その反動で冷えたりすると腎が悪くなる」

冬に無理をすると、春になっても陽気が発動しません。必ず手足がだるくなります。鼻血を出すこともあります。冬中風邪気味と言う人がいます。このような人は養生法が間違っているのです。

忙しい現代にはちょっと受け入れがたいと感じるかもしれませんが、病気になったら治すという対処療法ではなく、そもそも病気にならないための〝養生〟が古くからの言い伝えです。なるべくこの過ごし方に則れば免疫が保たれ、インフルエンザや風邪のウイルスも怖くありません。ぜひ古代の人の知恵も参考に、冬支度をしてくださいね♪

文:リズムアンバサダー 朝井麗華

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