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血が精神状態にも影響を与える?経絡整体師が解説する東洋医学からみた“血” Vol.2

血が精神状態にも影響を与える?経絡整体師が解説する東洋医学からみた“血” Vol.2

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血が精神状態にも影響を与える?経絡整体師が解説する東洋医学からみた“血” Vol.2

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みなさんこんにちは!経絡整体師の朝井麗華です。

あんなに暑かった夏も終わり、すっかり秋めいて過ごしやすい季節ですね♪〝食欲の秋〟〝芸術の秋〟〝読書の秋〟と皆さん充実の秋を送っていますか?

前回は中医学でいう「血」についてご説明しました。今回はその存在を更に深く、不調に至る原因と改善方法についてお話します。

「血」と「気」の関係

前回、「血」を作る材料のひとつは「気」であり、人間の精神、心が関与するとお伝えしました。そのため「血」を良くするには「気」の補強が重要です。西洋医学にはない概念なのでピンとこない方も多いはず。ではまずはその関係を深堀りしていきましょう。

プラスとマイナス、右と左、男と女、北極と南極など、物事のすべてには両極(陰と陽)が存在し、その二極のバランスを取ることで理想的な状態が保たれます。

それを踏まえていうと、
気=陽
血=陰
に属します。

正常時は「気血」の陰陽バランスは取れているものなのですが、何かのきっかけで「気血不和」となり、それが崩れると病が発生すると考えるのが中医学。この陰陽の二極があってこそ成り立つ関係なので片方だけを見ていても改善は難しく、不調を治療・改善するには気血の陰陽バランスを調整することが肝心です。

「血」に対する「気」のはたらき

気が盛んであると、血を生ずる力は強まり、気が虚する(低下する、不足するというニュアンス)と血は不足して弱まります。

「血」の不調のひとつとして名付けられている状態に「血虚(けっきょ)」という書いて字のごとく〝血が不足している状態〟があります。このように気が不足する「気虚(ききょ)」が進むと至りやすいので、この場合は「補気」(気を補うこと)に重点をおくと改善します。〝気は血を生ずる〟のです。

「気虚」・「血虚」で生じる主な症状は・・・
息切れ、気力低下、顔色が悪い、目まい、目のかすみ、動機、不整脈、月経不順、不眠

これらの症状がある場合は、気が虚している可能性が高いので血の質を上げるためにまずは補気(不足している「気」を補うこと)を心がけると良いでしょう。

特に女性は生理があるのでどうしても血が不足しやすく血虚に至りやすいため、よりここに重点をおくべきです。

身近な補気の方法は、滋養強壮のある食材を食べ、発汗をなるべくしないこと。発汗は運動するイメージや新陳代謝が上がる良いイメージなものですが、こと「気虚」「血虚」状態が酷い場合は先に補気に留意した方が良いです。発汗により気が外に出てしまうので足りない時期は少し控えて。

そんな方にこの時期おすすめの食材は、キノコ類、旬な青魚(イワシ・サンマ・サバなど)、さつまいも・かぼちゃなどの暖色系の根菜類、豆類など。どれも秋の味覚ですね♪自然の恵みは良くできたもので、これ以外にも季節の旬な食材は「気」を補ってくれるものばかりです。

「気」が「血」を巡らせる

上記で述べたとおり、「血」を作るには「気」が必要不可欠。そしてそれを循環させるにもまた「気」が関与しており、「気がめぐれば血もめぐる」と言えます。気が虚したり、気が滞ったりすると、〝血行不良〟となるのです。

また、それがひどくなると、二つ目の血の不調「血瘀(けつお)」という状態に至ります。

血瘀状態で出る主な症状は・・・
瘀血(おけつ)ができる、目の下のクマ、顔のくすみ、神経痛、脳の血管障害、子宮筋腫

生理中に腹痛や胸の張りが痛むという方はこの状態(血の巡りが悪い)です。打撲や捻挫などで筋肉が損傷してこれらの巡りが妨げられる場合も一時的にこうなりやすいです。

瘀血ができてしまうと、血液の清浄な滋養作用が失われ、全身の血液循環に影響するため様々な不調、病気の発症につながってしまいます。夜間にひどくなる痛み、青紫がかった皮膚色、ドロドロ血、などは瘀血症状の代表例です。

瘀血を形成する原因の中に、
「血寒」(けっかん)・・・血液が凝滞してスムーズに流れなくなり瘀血を生ずる
「血熱(けつねつ)」・・・血の熱が血管にこもって流れが悪くなり、瘀血を生ずる
があり、発熱、各部の出血、乾燥(口の渇き)、皮膚の痒みといった症状に現れます。以前はなかったこれらが出ていると感じたら要注意!「気」と「血」の巡りを意識してみて。

秋の滋養法

最後に、気血の巡りを良くするとっておきの過ごし方をお伝えします。血の不調も季節に見合った過ごし方をしながら防いでいきましょう!

中国最古の医学書、黄帝内経にはこのようにあります。

「秋の三ヶ月(8月の夏至~10月)を容平と言う。万物が実を結ぶ時だ。すべてが引き締まり収納される時期である。当然陽気も体内深く収納される。この時期は早く寝て鶏とともに起きる。あれもこれもやりたい、などとイライラして活動的になってはいけない。この時期に活動しすぎて、陽気を発散すると肺が弱り、冬になって下痢になる。」

秋は陰陽でいうと「陰」。一年をわけるとこの時期から自然界も人間もエネルギーの方向が切り替わり、春夏の外へ向かっていた発散モードから、内へためていく期間へとチェンジ。空気も乾燥してくるので、皮膚からも陽気が逃げやすくなり、汗をかくと「気虚」が進んでしまうのでなるべく避けたい時期となります。そして、発汗で風邪をひきやすい季節でもあるので、もし汗をかいた場合はすぐに拭き取ったり服を着替えたりしましょう。

秋は特に早寝早起きを心がけ、ゆったりとした行動に切り替えていくと血の不調も起きることなく(または改善に向かい)、冬をスムーズに迎えることができます。古代の人の知恵や習慣も心にとめて、快適な秋をお過ごしください♪

文:リズムアンバサダー 朝井麗華

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