花粉症による鼻づまりは、自律神経の一つである副交感神経が優位になることにより起こります。花粉症の症状を緩和させるには、副交感神経と対の関係にある交感神経を活性化させ、自律神経を整えるのが効果的だといわれています。
交感神経の活性化のためには、ヨガのポーズで身体を反らせて胸を開いたり、脇をぎゅっと締めたりという動作を行ってあげると◎。
交感神経が活性化すると、鼻の中でうっ血してしまった粘膜が広がり、鼻づまりなどの辛い症状が緩和されます。血行が悪い方に見られる、鼻炎などのアレルギー症状にも効果があります。
花粉症のときにおすすめのヨガポーズを、2つご紹介します。胸を大きく開くポーズで交感神経を活性化させ、花粉のアレルギーによる怠さをスッキリさせましょう。
気持ちよく喉を反らし、胸を開くことができる魚のポーズは、肺などの呼吸器系を強化し、くしゃみや鼻水・鼻づまりなどのアレルギー症状に効果があるといわれています。
1 仰向けになり、足を揃えて、腕は身体側に置きます。
2 腕を身体の下にしまい込み、手はお尻の下で手のひらを下にして重ねるか、余裕があれば手を組みます。
3 息を吸いながら、肘で床を押すように上体を少し起こして胸を開き、頭頂は床をとらえて喉を反らせます。
4 目を開いたまま、全身に新鮮な酸素を巡らせるイメージで、5呼吸ほどキープします。
花粉のアレルギー症状でボーっとしがちな頭と心を、スッキリとさせてくれる力強いポーズです。胸を大きく開き、大きく深い鼻呼吸を繰り返すことで、呼吸器系を活性化させてあげましょう。
1 足を揃えて立ち、左足を大きく後ろへ引いて、踵を降ろさず、5本の指で地面を力強く踏みしめます。
2 右のひざを曲げ、骨盤はまっすぐ正面を向くようにします。このとき、右のひざが爪先より前に出ないように注意。
3 息を吸いながら両手を空へと伸ばし、胸も斜め上へ見せるように開きます。このとき、腰を反らすのではなく肩甲骨を寄せることを意識します。
4 息を吐きながら肩の力を抜き、吸いながら胸を反らし、背筋を空へと引き上げるように伸ばしましょう。下半身はしっかりと地面を踏みしめたまま、5呼吸ほどキープ。
5 反対側も同様に行います。
これらのヨガを行うときには、以下のような精油をディフューザーなどで焚くと、相乗効果がありおすすめです。
花粉症に効果的なアロマといえばコレ!花粉症の諸症状、呼吸器系の炎症に効果的です。
花粉症、鼻水・鼻づまりに効果的。ユーカリよりも穏やかな香りで、ユーカリの刺激が少し苦手な方におすすめです。
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花粉が飛び交う辛い時期、ヨガとアロマのセルフケアで無理なく乗り切りましょう!
文:erica