健康診断の際に医師から指示を受けたり、健康維持のために血圧を毎日測っているという方も多いのではないでしょうか。
日本で販売されている血圧計には大きく分けて腕挿入式、上腕式、手首式の3つのタイプがありますが、そのうちのひとつである手首式の血圧計は、簡単に計測することができ、そのうえコンパクトなので旅行先でも測ることができます。
今回は、手首式の血圧計を使用する際のメリットについてご紹介します。
血圧は測るときの状況によっても数値に差が出てきてしまうことをご存知でしょうか。たとえば病院で診察時に測った際の「診察血圧」と、家庭で測った際の「家庭血圧」にも差が生じます。
人によっては医師や看護師に計ってもらうだけでも緊張して血圧が上がってしまい、正しく血圧を測れない方もいるようです。
一方、家庭血圧は色々な緊張のないときに測った数値なので、毎日家庭で測る家庭血圧の数値の方が診察血圧よりも重要視されています。
「早朝高血圧」とは、早朝血圧は朝起きた時に血圧が高くなる症状を指し、自宅で血圧を計らなくては早朝血圧は発見されません。
早朝血圧を招く原因には以下のようなものがあります。アルコールの飲み過ぎや、立ち上がると血圧が高くなる起立性高血圧の方、動脈硬化が進行している方などが早朝高血圧になるリスクが高いです。
また、熱さや寒さも関係してくる血圧なので、朝の冷え込みが激しいときなども早朝高血圧を招きやすいと言われています。さらに加齢や精神的ストレスがある方も早朝高血圧になる可能性があるので、注意するようにしましょう。
血圧は時間帯やその時の健康状態、気候や精神的なものも影響してきます。家庭で毎日測るだけでなく、何度も測ることでより正確な血圧の状態がわかり、治療や改善の効果を上げることができるでしょう。
血圧計には腕挿入式、上腕式、手首式の3種類がありますが、ほかの2つは計測の仕方に注意点がいくつかあるので、計測自体が面倒になり、血圧を測るうえでの最低条件である毎日継続が困難になってしまいます。
一方手首式は簡単に計測することができるため、継続して使用することができる点がメリットとして挙げられるでしょう。
血圧は毎日測る必要があるので、旅行や出張など外出先でも計測が必要になります。手首式はちょっとしたポーチにおさまるサイズなので、バッグのなかでもかさばることなく楽に持って行くことができるでしょう。
また、血圧は朝と夜の2回測るのが基本ですが、体調が悪いときや血圧が高いと感じた時にも測ることが大事です。旅行や出張などは体調を崩しやすいので、そんな時にも測れるのが手首式の大きなメリットと言えるでしょう。
手首式の血圧計は上腕式の血圧計と比べて、価格帯が安いことがメリットとしてあげられます。具体的には安いものだと2,000円程度で買うことも可能です。
手首式血圧計には、手軽に血圧計測が可能、持ち運びが便利、リーズナブルな価格で購入することができるという3つのメリットがあります。そのため、日々のトラッキングデータを手軽に記録し続けたい人にはとくにおすすめです。
上腕式の血圧計と比べるとデータにばらつきが出るなどのデメリットはありますが、自分にはどちらの血圧計が向いているのかを考えてから選ぶようにするとよいでしょう。
血圧の計測を早く済ませたい人や、めんどうな計測を続ける自信がないという人には、手軽に使える手首式の血圧計がおすすめです。
高血圧は心臓系の危険な病気を招くリスクが高い病気です。そして、病院での血圧測定で出た数値だけでは診断しにくく、家庭で毎日測った数値が大事になってきます。
さらに、1日に1回測るだけでは十分でなく、朝と夜に測ることで早朝高血圧や隠れ高血圧も発見することができるうえ、医師の診察に役立てることができるので、早めの改善に繋がるでしょう。
生活習慣病に罹る中高年の人が増えていますが、高血圧症にかかる中高年の人も増えています。どんな病気も予防が一番大切ですが、高血圧も早めに自分で異常を発見することで大事にいたらずに済むかもしれません。
生活習慣の見直しをするとともに高血圧の予防や改善、あるいは自分の健康管理のために、続けやすくて便利な手首式の血圧計を使用してみましょう。