みなさん、「ハッカソン」という言葉を聞いたことがありますか。
ハッカソンとは
エントリーした技術者たちが1つの空間に集まり、短時間でアイデアや技術を競い合うコンテストみたいなもの。参加者はグループに分けられ、決められた時間内に与えられたお題に適したプログラムをチームで考えます。それを可能な限り形にして、最後にみんなの前でプレゼン。アイデアを審査員が審査して、優勝者が決定するというイベントです。
日本初のApple Watchハッカソンを開催するというイベントがあり、潜入取材をしました。
早速ですが、今回潜入したハッカソンのテーマは、「アップルウォッチの実用的なアプリを開発せよ!」。
スケジュールは、以下。
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◆スケジュール◆
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1日目5/21(木)
19:00-19:15 主催者挨拶 / ハッカソンルールの説明
19:15-19:30 アップルウォッチに触れてみようー
19:30-19:45 アップルウォッチアプリエンジニアが語る未来 – 株式会社NAIN 山本健太郎-
19:45-20:00 チーム決定
20:00-22:00 ワークショップ
22:00 初日終了
2日目5/22(金)
9:00-15:00 (1)プロトタイプ製作 (2)プレゼン資料の作成
15:00-16:30 審査・発表
16:30-17:00 主催者総評
17:00- 懇親会
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主催:Scentee株式会社
協賛:株式会社Shift
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はたして、どんなアプリができるのか。
わくわくしながら迎えた初日。
平日ということもあって、集合は夜7時。続々と集まってくる参加者たちは、男性が圧倒的に多く、その中に花を添える女性が1人。当日の参加者は17名。
彼らの職業はエンジニア、デザイナー、プログラマー、商品開発担当など。やはりIT関係の仕事についている人がほとんどでした。
みんな優勝を虎視眈々と狙っている様子。
ちなみに、今回の優勝チームの景品は、「アップルウォッチ!」発表されると、会場に一瞬「おおーっ!」というどよめきが!
みなさん、一気に気合が入ります。
「アップルウォッチって何がそんなにすごいの?」という人もいると思うので、簡単に説明しておきましょう。
もちろん時計というからには正確な時刻がわかるアイテムなのですが、高度なICチップやセンサーが内蔵されています。
iPhoneと連動させることで電話もかけられるし、メッセージが入ってくると手首を叩いて知らせてもくれます。心拍数や消費したカロリーの測定も可能です。座っている時間が多いと、もっと身体を動かしなさい、エクササイズしなさい、というようなメッセージを送ってくれるという親切さ。
ただの時計じゃないです。テクノロジーを実装した時計です。
ここで登壇されたゲストは、現役アップルウォッチアプリ開発エンジニアの山本健太郎氏(株式会社ネイン代表取締役)。
山本健太郎
2000年北海道大学情報工学部卒。複雑系調和系工学にてマルチエージェントを専攻。パイオニア株式会社にてグローバル市場のカーナビ、車載インフォテイメント機器の開発、企画を担当し、CES Innovation Award, EISA Awardなど数々受賞。2014年11月に株式会社ネインを設立。経営及びアプリ開発を担当。
株式会社Nain
以下、講演内容抜粋:
アップルウォッチは、もともとカーナビを運転しながら操作できないか、という発想から生まれました。
家、車、会社をネットワークでつなげることで、生活はもっと便利になる。それを1つにつなげるアイテムとして何がふさわしいのかと考えたとき、1日中、身につけていても負担にならない腕時計かな、と。
そこからアップルウォッチの開発が始まったわけです。おそらくアップルウォッチは、これからの生活になくてはならないものになっていくでしょう。持っているだけで健康になる。そんな時計がアップルウォッチなんですこれからは鍵も財布もICカードもなくなる時代がくると予想しています。
そんな時代の到来を予感させるほど、アップルウォッチは斬新で、私たちの生活を変えるかもしれない存在なわけです。
山本氏の講義のあとは、さっそく作業開始。
会場では自己紹介のあと、チーム分けが始まりました。
みんな自分から声をかけたりしながら、組みたい人と仲間をつくっていきます。ここで問われるのがコミュニケーション能力。
誰と組んだら面白いものが作れるのか、今回はこのチーム分けも重要なポイントのひとつとなっています。
そして出来上がった5チーム。
● なっぱチーム
● タッチボンヌチーム
● ちはるパパーズチーム
● ぎゃっぷさん家チーム
● 珍天堂チーム
チーム名もユニークです。
チームが決まったら、グループごとにさっそくアイデアワークに入ります。どんなアプリをつくるか、活発に意見交換しているチームもあれば、各自黙々と付箋にアイデアを書き出しているチームもあり、みんな表情は真剣そのものです。
泣いても笑っても、タイムリミットは明日の15時!
イベントでは、レッドブルは飲み放題。
それまでにどんなアプリにするか企画し、プロトタイプの製作、さらにプレゼンの用意もしないとなりません。
どんなアプリが誕生するのか、その模様は日本初のApple Watch ハッカソンが開催!作ったアプリ5つを一挙紹介にてお届けします。
文:編集部ライター J.O
写真:たつろう
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