あけましておめでとうございます。リズム編集部です。いよいよ年も明けて京都マラソンまで1ヶ月ほどになりました。
好評連載中のリズムアンバサダー青山剛さんのコーチングによる、ツバキアンナさんの京都マラソン初挑戦企画の続編です。今回は特別に青山さんのパーソナルコーチングということで、普段青山さんがセミナーを開いている浦安まで、編集部も取材しに行ってきました。
この日はまず初めにヒアリングから。今までの状態を青山さんが把握して、残りの期間にどういうトレーニングをしたほうがいいかを、ツバキさんの生活パターンなども考慮しながらアドバイスしていきます。
体調に関していうと、ツバキさんはここ半年ほど、今までなかった腰痛がするようになり、走り始めると痛くなるということでした。それについて青山さんは「反り腰」が原因のひとつだと指摘していました。
以前の青山さんのレクチャーでは、骨盤を前傾にすると教わったのですが、どうしてでしょうか?それは、どうやらツバキさんは骨盤がもともと前傾気味なので、無理して前傾姿勢をとる必要がなかったということだったのです。だからきっと背中が曲がりにくいはずです、と言われて背中を曲げていたのですが、確かに青山さんが言った通りツバキさんの背中は曲がりにくかったのが、はたから見ていてもよくわかりました。
その他にも、身体の状態に関する青山さんの予想はことごとく当たっていたのですが、パーソナルコーチングというのは、青山さんの著書や記事を読んだだけではわからない「自分の状態にあった取り組み」を教えてもらえるのでとても効果的だなと思いました。
それから具体的なメニューの話になっていきます。ここでも細かなメニューではなくて何が一番重要なのか、その考え方を中心にアドバイスをしていました。まずは、ちゃんと自分のリミットを理解すること。人間どうしても自分の限界を把握していないと、セーブしたり無理に頑張りすぎてしまい、結果的に効果をあげられないことがたくさんありますよね。
またカウンセリングの結果、現状そしてこれからのお仕事状況など踏まえると、野球で例えるなら、今回の京都マラソンはホームラン狙い(=自己ベストの大幅更新)ではなく二塁打(=着実に3時間50~55分)あたりを狙うような気持ちで取り組むこととアドバイスしていました。
そして、時には距離ではなくて時間で走るということも重要で、ゆっくり長く走るLSD(ロング・スロー・ディスタンス)も取り入れるようにとのことでした。
フォームを青山さんに見てもらう前に、いつものストレッチとスイッチがちゃんとできているかを再確認します。ここでは、実はパッと見ではそれっぽくできているものも、ちゃんと効かせるべき部分がわからずになんとなくやっているところを指摘してもらっていました。
そういう時にもなぜその姿勢ではいけないのか、なんのためにどの部分に効かせるのかを原理原則から説明していたので理由がわかり、それがわかっていれば自分で考えて修正していくことができるようになるのだろうなと思いました。
やはりここまでマンツーマンで指導してもらうと、自分では気付かない身体の癖を指摘してもらえるし、その場合の対応の仕方も学べて、今後自分で取り組む時に参考になる客観的な視点が得られていいですね。
いよいよ外に出てフォームの確認です。ここでは青山さんと一緒に走りながら、フォームやリズムをチェックし、その改善点を探します。
ツバキさんのフォームは、基本的には今のままでも大丈夫だということで、抜本的に変える必要はありませんでした。走る前のストレッチ、スイッチを徹底して行えば、どんどん良くなるということです。
セミナーでも伝えた通り、走り出したら考えるとリズムが狂うので、以下の3点をたまに確認程度するということになりました。
1:腕が下で後ろに引けているかな?
2:体幹がやや前傾しているかな?
3:足が真下に置けているかな?
以上が実際に走ってみての青山さんからのアドバイスでした。
「自分1人でやっていると、いつの間にか適当になっているのがよくわかりました。実際に教えてもらいながらやることで、すごく体力を消費しました。それだけ手を抜いてやっていたってことですよね。身体を触って指摘してもらうと、ちゃんと使う部分を意識できました。本当は前に教えてもらったことなのに、いつのまにか忘れているものですね」
「身体の動きはストレッチ・スイッチが習慣化されてランニングフォームに定着し始めているので、ここからは計画性が重要になってきます。メリハリつけて、休むときは休む、やるときはやる、というのを意識していくといいですね。
あとは走っているときに限らずなのですが、もし疲れたとしても口に出すのは良くないですね。ネガティブな言葉を使わない癖をつけていくのがすごく大切です。精神論みたいになってしまいますが、運動はそういう気持ちを変えていく一番良いツールなんです。そういう風に思考が変わっていけば、生き方も変わってきます」
残りの期間もあとわずか。ここから計画性をもって取り組んでいくことでツバキさんの京都マラソン初挑戦がうまくいくことを期待しています。
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文:Rhythm編集部
写真:川口祥子