ランニング&トライアスロン、そしてウォーキングコーチの青山剛です。
この新連載は「女性のためのスタイルアップウォーキング」として、指導させて頂いています。ウォーキングを正しく行うことで、スタイルアップを図っていくことを目的としています。
前回は体を「4つのパーツ」に分けて、部位別にウォーキングを使ってスタイルアップしていくことが出来るとお話ししましたが、まずは何はともあれ、今回は歩き方を先にご説明します。
「正しい歩き方=スタイルアップする歩き方」となりますが、あまり難しく考えなくて大丈夫です。ポイントは3つ!
1・下を見ない
2・肘の曲げ伸ばしをせず、しっかり引く
3・脚はほったらかし
写真1:正しくスタイルアップする歩き方
基本、これまで指導させて頂いてきたランニング同様、歩く前(走る前)の準備が大事です。この歩く前の準備は次回から指導させて頂きますので、今回はこの3つのポイントさえチェックしていれば大丈夫です。特に今回のスタイルアップを目的とした上で大事なのは2です。
写真2:肘を曲げ伸ばしせず、しっかり引く
「肘を曲げ伸ばしせず、しっかり引く」ことで、肘から上の骨(上腕骨)が動き、そのことでランニング同様に「動力の源の肩甲骨」が動きます。結果、骨盤に動力が伝わり、脚を多用しない(=脚が太くならない)歩き方になります。
歩きも走りも、一番のポイントは腕振りです。腕がしっかり引けていないと、それだけ脚を多用し、疲れる、太くなる、の悪い連鎖が始まります。
写真3:悪い歩き方
また、折角腕をいっぱい動かしても、肘の曲げ伸ばし(特に後ろに引いたときに肘が伸びてしまう)をしてしまうと、上腕骨の動きが悪く、結果肩甲骨の動きに繋がりません。もし見本の写真のように、肘を曲げて歩くのが恥ずかしい場合は「伸ばしっぱなし」でもOKです。特に通勤中などですと、こちらだと街中でもおかしくないと思います。
人間の体は本来「四輪駆動」です。腕が前足で前輪、脚が後ろ足で後輪です。もちろん現代人は二足で歩きますが、前足(腕)が地面に接していないがために、後ろ足だけで歩いてしまっています。それは鞄を持ったり、ポケットに手を入れたりして、前足である腕を使わずに歩いてしまうようになったからです。人類の進化で腕や手が器用に使えるようになった弊害として、後輪である後ろ足だけで歩くようになったと思われます。折角四輪駆動の車が後輪だけで進めば、それは勿論後輪の負担が増えるのと同じです。
しかし、四つ足で歩くわけにはいきませんので、その代わりにしっかりと腕を引いて、肩甲骨を使って歩きたいというわけです。イメージは「前足につられて、後ろ足が動く」です。
次回からは、いよいよ体の4つパーツに分けた「部位別編」を指導します!
*参考書籍
「すぐ使える体をつくる 筋肉スイッチトレーニング(成美堂出版):青山剛著」
「医者に『歩きなさい』と言われたら読む本(池田書店):青山剛著」
文・写真提供:リズムアンバサダー 青山剛
青山剛の「地球の走り方」vol.2 ~ニューヨークシティマラソン2017~ TeamAOYAMA式・スーパーファンランの方法!