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ランニングコーチの青山剛です。
こちらの連載内では、不定期ですが、私が実際走った、もしくは現地に帯同した世界各地の面白いマラソン大会を「世界の走り方」として紹介しています。
さて、今回は特別編として、先月ボストンマラソンを走ったばかりのTeamAOYAMA永尾薫(Sunfield)が「全米最多参加人数のハーフマラソン」を先日走りましたので、本人からのレポートを紹介します!
プロランナーの永尾薫(Sunfield)です。
Rhythmでの青山コーチの連載では、ストレッチなどのモデルとしてこれまで登場させて頂いています。現在はプロランナーとして、国内はもちろん海外のロードレース大会に数多く出場しています。
その目的は、今後多くの日本人ランナーが世界の様々な大会へチャレンジ出来るように、まずは自分自身が走り、その経験を蓄積させるためです。
さて、今回は先日5月18日(土)に参加してきました「ニューヨーク・ポピュラー ブルックリンハーフ」について、ご紹介したいと思います。
私がこの大会に参加した理由は、あるイベントの「オマケ」でした。
4月のボストンマラソン後、スポーツブランド「ニューバランス」より、新商品のグローバルローンチイベントに参加してほしいとの依頼があり、急遽5月15〜19日でニューヨークへ行き、そのイベントを終えた遠征の最終日のブルックリンハーフにもスポンサー枠での出場権がもらえるという話でした。
ボストンマラソン後で体調は万全とは言えませんでしたが、今後のプロ活動の見識を広げるチャンスだと思い、この依頼を受けることにしました。
(写真1)ニューバランス、新商品グローバルローンチイベント会場の様子。
こちらの新商品ローンチイベントの方は写真のようなランニングマシンを使ったイベントで、実はこちらのイベントもかなり面白かったので、またの機会にレポートします。
(ちなみにリレー形式で戦ったこのイベントで、私が走った日本チームが優勝しました!)
ブルックリンハーフマラソンの話に戻ります。
大会3日前にニューヨークに到着、早速ブルックリンハーフのゼッケン受け取りのためブルックリン橋近くのエキスポ会場に向かうと、平日の日中にも関わらず多くの人が集まっていました。参加者は約2万5千人超えで、ハーフマラソンとしては全米最大の規模を誇るそうです。
(写真2)ゼッケン受け取りのエキスポ、看板には「PRE PARTY」とすでにお祭りが始まっている雰囲気。
私はニューバランスのスポンサー枠で、WAVE1のエリートで、先頭AAグループから30秒遅れのAグループから出走。前半は5km下った後5km上る10km、後半は海沿いのMCUパークまでほとんどまっすぐの平坦なコースでした。
(写真3)スタート前、ゼッケン番号に合わせた手荷物預け。
(写真4)おしゃれなブルックリンの街の風景、プロスペクトパークを抜けてからほとんど起伏のないフラットなコース。
スタートしてすぐに下りだったため、全体的に周りは速いペースで最初から飛ばしている様子がありました。
当日私はほとんどアップをしていない状態でのスタートだったので、前半10kmは身体を温めるためにマイペースでケガのないよう、後半10kmは前から落ちてくる人を拾いながら自分はスピードを落とさず平均ペースで押していくよう、しっかりと時計を見ながら周りと自分を把握する、実戦的なトレーニングの位置付けとして取り組みました。
スタートが下りであっても最初から予定通りの平均ペース、1時間17分55秒は女子総合14位でのゴール。海外レースならではのお祭りムードを感じながら、ブルックリン地区のおしゃれな風景を楽しんだり、沿道からの応援を力に変えてあっという間のゴールとなりました。
(さすがに私がカメラを持って走るわけにはいかず、レース中の写真がなくてごめんなさい!)
海外のレースでは、順位やタイムは関係なくゴールしたことそのものが「congratulations!(おめでとう!)」であり、走った全員を祝福するのが普通の光景なのだと、誰もが嬉しい気持ちを持つことができます。
ゴールのMCUパークでは球場内の広いスペースを使って早速「打ち上げ」が行われていました。
(写真5)広いスペースがあり、レースが終わってからもみんなで飲食を楽しめるゴール会場。
海外レースには「走る」だけではない楽しみ方がレース前中後に盛りだくさんで、何度でもまた参加したいと思える数日のツアーを組むことができると思います。多くの人達にこの素晴らしさを伝えることができるよう、私は引き続き様々な活動をしていきたいです。
(写真6)
◇永尾薫(ながお かおる)プロフィール
Sunfield所属、プロランナー
千葉県市立船橋高校時代に、全国高校駅伝で3年連続エース区間1区を好走し、小出義雄監督からスカウトされる。
実業団チーム「ユニバーサルエンターテインメント」所属選手として、8年間小出監督の指導を受ける。
主な成績は、日本選手権1万メートル4位、初マラソンで2時間26分58秒、全日本実業団女子駅伝優勝など。
2017年よりコーチ青山剛代表のTeamAOYAMAへ。
これまでチャレンジ出来なかった海外レース「ワールドマラソンメジャーズ」を中心に、ニューヨークシティマラソンやボストンマラソンにエリートの部で出場。
プロランナーとして活動の場を広げる。
文・写真提供:リズムアンバサダー 青山剛 / プロランナー 永尾薫(Sunfield)
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