レタスやきゅうりなど、生で食べられる野菜はたくさんあります。しかし、普段は加熱調理している野菜のなかにも“生”で食べられる野菜があります。
生で食べると、いつもとは違う食感や味に驚くはず。しかも火を通していないので、酵素やビタミンを壊すことなく摂取できるという効果も期待できます。
とうもろこしの種類のなかにも、生で食べられる品種があります。今スーパーなどの店頭に並んでいる代表的なものは、白い実のピュアホワイトやゴールドラッシュという品種です。
しかし、そのなかでもこれからブームになりそうな、生で食べられるとうもろこしがあります。「八ヶ岳生とうもろこし」(HAMARA FARM)は、さとうきびの血統を引いているピクニックコーンという品種です。
見た目は小ぶりですが、背丈が2m以上にもなり、1本から1つしか収穫できないため栄養が凝縮しています。その甘味は、糖度20度以上にもなり、まさに“メロンよりも甘い”のが自慢です。
大阪府の泉州地域で特に栽培が盛んな「水ナス」は、生でも食べられるナスです。本来ナスはアクが強く、生で食べるのには向いていません。
しかし、この水ナスはアクが少ないので加熱しなくても食べられます。通称お刺身ナスとも呼ばれ、そのまま食べたり、サラダにして食べたりします。水分が多く、ほのかな甘味があります。
室町時代の文献でも水ナスとおぼしき記述が残っている、歴史のある食材です。生食以外にも、漬物にも向いていて、贈答用の高級漬物としても出回っています。
「コリンキー」は、2〜3年前からスーパーでも見かけるようになった生食用のカボチャです。普通のカボチャよりは少し小ぶりで500g〜1kg弱の大きさで、皮の色は鮮やかな黄色をしています。
シャキシャキとした食感で、薄くカットしてサラダに入れたり、漬物にしたりしていただくのもおすすめです。
また、皮がやわらかく調理しやすいのも特徴です。栄養価が高く、食物繊維・カロテン・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンC・カリウム・カルシウム・鉄などが含まれています。
カボチャ特有のしっかりとした歯ごたえを残しつつも、カボチャ臭さがなくクセのない味は、一度食べるとやみつきです。
生で食べられる野菜なら、調理の手間がかからないので気軽に試すことができます。
今回取り上げた野菜は、どれも普段から聞いたことがあるはずです。しかし、生で食べるだけでがらりと印象が変わります。ぜひ一度、食べてみてください!
文:まちだゆうき