「寝つきが悪い」「眠りが浅い」など、不眠症とまでいかなくても眠りに関する悩みを抱えている人は近年増加しているようです。しかし、日常生活においてほんの少し工夫することで、その悩みが改善されることもあります。
今回は、良質な睡眠を促すための5つの方法をご紹介します。
掛け布団と身体の間の温度が32~34度、湿度は45~55%が良質な睡眠をとりやすい環境といわれています。そのため、寝室の温度や湿度をエアコンでコントロールしたり、寝具やパジャマで調節したりして、この状態を作ることが良質な睡眠への近道です。
眠るとき胃に食べ物が残っていると、消化器官が活動を続けるため、深い眠りに入ることができません。少なくともベッドに入る3時間前には夕食を済ませておくようにしましょう。
さらに、度を越したアルコール類の摂取は、肝臓を休ませることができないためNGです。また、糖質は消化に時間がかかるため、精製された小麦粉を使ったパンやパスタ、白米なども避けたほうが無難でしょう。
内臓も含め、身体全体を休める状態を作ることは、心地よい眠りを得るために必要なことです。
香りの効果を利用して身体をさまざまなコンディションに導くアロマテラピーは、いろいろな場面で活用されてきました。もちろん、心地よい眠りを得るためにも効果的です。
ラベンダーの香りは、眠りを誘うアロマとして有名です。カモミールの甘い香りも、不安な気持ちを静めて安らかな睡眠を促してくれるでしょう。
入眠を促す入浴のポイントは、バスタブにつかって一旦体温を上げることにあります。その後体温が徐々に下がり、身体の深部が最も眠りに適しているとされる温度になるのが約2時間後。そのため、入浴は眠る直前ではなく、2時間ほど前に済ませておくことがポイントのようです。
お風呂からあがったら、ボディケアをはじめ、アロマをたいたり、のんびり読書をしたりと、ゆったりとした時間を過ごしましょう。
カモミールは、眠りを誘うハーブとしてヨーロッパで古くから愛されてきました。身体をおだやかに温める成分が含まれているとされ、特に寒い冬の夜にはカップ1杯のカモミールティーを飲んでからベッドに入るとよいでしょう。
カモミールの成分は、お湯を注いで15分ほどそのままおいておくことで抽出されます。成分をじっくりと抽出させるのが、心地よい眠りへ導くカモミールティーの淹れ方の秘けつです。
23時に就寝するなら、20時には夕食を済ませ、21時にはお風呂に入りましょう。お風呂あがりは、カモミールティーを飲みながら、アロマでリラックス。寝室環境も整えてベッドに入れば、いつもより良質な睡眠をとることができるでしょう。
文:編集部ライター M.T
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